国際刑事裁判所が米軍の戦争犯罪について審理拒否、失望・非難広がる
2019年 04月 15日
アメリカの圧力に屈した?ICC。残念ですね。
しかし、いくら、圧力をかけようが、逆に、アメリカがアフガニスタンでやらかしたことの
ひどさがさらに際立つだけだと思いますが。
アフガニスタン人権委員会、「国際刑事裁判所が米軍の戦争犯罪について審理拒否したことに失望」
2019年04月15日16時29分
アフガニスタン人権委員会のスィーマ・サマル委員長が、アフガニスタンでの米軍の戦争犯罪を審理しないとした、オランダ・ハーグの国際刑事裁判所の判決に遺憾の意を表明しました。
タスニーム通信によりますと、サマル委員長は、「アフガニスタンでの米軍の戦争犯罪に関する審理要請の拒否は、失望させる行動だ。これは米軍のこの種の犯罪の継続につながるだろう」と語りました。
また、「アフガニスタンの司法機関が同国での戦争犯罪人を裁判にかけることができない、あるいはその意向がなかったため、国際刑事裁判所がこれに関する責任を果たす必要性がある」と述べました。
アメリカ政府高官の圧力を受け、アフガニスタンでの人権侵害や戦争犯罪の審理に向けた国際刑事裁判の活動は停止されています。
アフガニスタン人権委員会のスィーマ・サマル委員長が、アフガニスタンでの米軍の戦争犯罪を審理しないとした、オランダ・ハーグの国際刑事裁判所の判決に遺憾の意を表明しました。
タスニーム通信によりますと、サマル委員長は、「アフガニスタンでの米軍の戦争犯罪に関する審理要請の拒否は、失望させる行動だ。これは米軍のこの種の犯罪の継続につながるだろう」と語りました。
また、「アフガニスタンの司法機関が同国での戦争犯罪人を裁判にかけることができない、あるいはその意向がなかったため、国際刑事裁判所がこれに関する責任を果たす必要性がある」と述べました。
アメリカ政府高官の圧力を受け、アフガニスタンでの人権侵害や戦争犯罪の審理に向けた国際刑事裁判の活動は停止されています。
アムネスティが、アフガンでの米軍の戦争犯罪の審理拒否を理由にICCを非難
国際人権団体アムネスティ・インターナショナルが、「ICC国際刑事裁判所が、アフガニスタンでのアメリカ軍による戦争犯罪の審理を拒否したことは、同裁判所の権威の疑問視、その権威の失墜につながるだろう」と表明しました。
タスニーム通信によりますと、アムネスティインターナショナルの南アジア担当者は、「アフガニスタンでは、この15年間、アメリカ軍が多くの戦争犯罪に関わってきた。ICCがこの米軍の戦争犯罪の審理を拒否したことは、犠牲者の遺族らにとって衝撃的な問題だ」とICCの姿勢を批判しました。
また、「アフガンでの戦争犯罪の犠牲者の状況調査は、ICCに課された法的、倫理的な義務だ」と強調しました。
昨年、ICCはアフガニスタンでの戦争犯罪被害者から数千件に上る訴訟を受理、これらはICCで審理されることになっていました。
しかし、アメリカはICCに圧力をかけ、数日前には同裁判所高級判事のアメリカ入国査証までも無効としました。
最終的にICCは、アフガニスタンでのアメリカ軍の戦争犯罪に関する捜査・審理を取りやめました。
アフガニスタンにおけるアメリカ軍の戦争犯罪としては、2012年3月11日、カンダハールでアフガン民間人17人の殺害および彼らの遺体の焼却、2015年に北部クンドゥズで数十人の死傷者を出した国際NGO「国境なき医師団」系列の病院への空爆、バグラム刑務所をはじめアフガン国内の秘密刑務所での抑留者への拷問などが挙げられます。