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by hiroseto2004

国際刑事裁判所が米軍の戦争犯罪について審理拒否、失望・非難広がる





2019年04月15日18時42分
  • アムネスティ
    アムネスティ

国際人権団体アムネスティ・インターナショナルが、「ICC国際刑事裁判所が、アフガニスタンでのアメリカ軍による戦争犯罪の審理を拒否したことは、同裁判所の権威の疑問視、その権威の失墜につながるだろう」と表明しました。

タスニーム通信によりますと、アムネスティインターナショナルの南アジア担当者は、「アフガニスタンでは、この15年間、アメリカ軍が多くの戦争犯罪に関わってきた。ICCがこの米軍の戦争犯罪の審理を拒否したことは、犠牲者の遺族らにとって衝撃的な問題だ」とICCの姿勢を批判しました。

また、「アフガンでの戦争犯罪の犠牲者の状況調査は、ICCに課された法的、倫理的な義務だ」と強調しました。

昨年、ICCはアフガニスタンでの戦争犯罪被害者から数千件に上る訴訟を受理、これらはICCで審理されることになっていました。

しかし、アメリカはICCに圧力をかけ、数日前には同裁判所高級判事のアメリカ入国査証までも無効としました。

最終的にICCは、アフガニスタンでのアメリカ軍の戦争犯罪に関する捜査・審理を取りやめました。

アフガニスタンにおけるアメリカ軍の戦争犯罪としては、2012年3月11日、カンダハールでアフガン民間人17人の殺害および彼らの遺体の焼却、2015年に北部クンドゥズで数十人の死傷者を出した国際NGO「国境なき医師団」系列の病院への空爆、バグラム刑務所をはじめアフガン国内の秘密刑務所での抑留者への拷問などが挙げられます。


by hiroseto2004 | 2019-04-15 20:17 | 9.11テロとイラク・アフガン戦争 | Trackback