「公務員(役人・議員)であること」は難しい
2019年 05月 16日
「公務員(役人・議員)であること」は難しい
安倍ちゃんや丸山穂高くんを見ていて、ふと自分の県庁時代のことを思い出した。いかに、公務員とは「あり方」が難しいかということである。
あるお世話になった上司(局長としておく)とのやりとりだ。
局長はどちらかといえば、わたしから見れば硬い考えのお方だった。ある事業がその年度で終了になり、予算が余ったときだった。俺は全部県民にお返しすべきだ、と主張した。
他の部署では、文房具などを買って消化するという話だった。「うちだけが、返すというのは・・」というのが局長のお考えだった。
しかし、わたしはあくまで「余った予算は県民にお返ししましょう」と主張した。結果、局長もわたしの意見を容れて、予算はお返しすることになった。わたしの月給より多い金額だった。
県庁職員時代から貧困対策や男女共同参画関係などのNGO,NPOとは私的にはご一緒に活動させて頂いていた。
ただ、局長はそのことを心配していた。
「お前、利用されているんじゃないか?」と。
わたしは当時は「局長も頭が硬いな」と思っていた。
ただ、最近の安倍チャンや丸山くんを見ていると局長のようなスタンスの人の意見も聴いた上で、ケースバイケースで、容れるべきは容れた方が良いと思う。
わたしは当時、「前例に囚われない主義」で、予算は返したし、少数者に寄りそって積極的に頑張っておられる県民の皆さんとお付き合いしていた。
ただ、安倍チャンや丸山くんもある意味「前例に囚われない主義」で暴走しているともいえる。
安倍チャンはお友達やグローバル大手企業による行政の私物化、丸山くんは暴言だ。
わたしだって「善意で県民・国民のためにやっている」つもりが、脱線することもあり得ただろう。
局長の「お前、利用されているんじゃないか?」という心配も、頭の中には入れておいた方が良いと言うことだ。議員にせよ役人にせよ、公務員として「全体の奉仕者」たることは実は難しいのだ。それを認識している人にやってもらわないと大変なことになる。