イラン革命防衛隊が、英タンカーをホルモズ海峡で拿捕・米軍揚陸艦の映像を公開、トランプ大統領の新たな嘘が発覚
2019年 07月 20日
イラン革命防衛隊が、イギリスのタンカーを密輸の被疑事実でホルムズ海峡において、拿捕。
また、トランプによる「イランの無人機を撃墜」自慢は、「大本営発表」だった可能性が高まりました。
http://parstoday.com/ja/news/iran-i54453
イランイスラム革命防衛隊が、英タンカーをホルモズ海峡で拿捕
2019年07月20日04時23分
英国のタンカー イランイスラム革命防衛隊が、イラン南部ホルモズ海峡周辺で英国のタンカーを拿捕(だほ)したと発表しました。
イランイスラム革命防衛隊海軍は、19日深夜(日本時間20日未明)声明を出し「タンカーは国際法を逸脱した」と理由を説明しています。
18日木曜にもイラン南部のぺルシャ湾で、100万リットルの密輸燃料を積んだ外国籍船舶がイランイスラム革命防衛隊巡洋艦によって拿捕されました。
革命防衛隊海軍は、声明の中で、「ペルシャ湾での組織的な燃料密輸対策を受け、革命防衛隊海軍の巡洋艦は、外国籍船舶1隻が燃料を密輸していることを確認したのち、イランの司法機関の令状に基づき、この船舶をイラン領海のラーラク島近辺で拿捕した」としています。
また、燃料積載能力200万リットル、乗組員12人のこの船舶は、イランの小型船から購入した燃料を他の外国籍船舶に提供するために航行中、革命防衛隊に拿捕されたとしています。
今月4日、ヨーロッパ大陸とアフリカ大陸を隔てるジブラルタル海峡で、英海兵隊がイランのタンカー・グレース1を違法に拿捕しました。
イギリス側が、このタンカーを拿捕した目的はEUが行使する対シリア制裁違反を阻止するためと主張する一方で、ジブラルタル海峡をめぐってイギリスと対立するスペインは、イギリスがアメリカの要請により今回の行動に出たと強調しています。
アメリカは、問題のタンカーがシリア向けに原油を輸送中だったと主張しています。
イラン革命防衛隊が米軍揚陸艦の映像を公開、トランプ大統領の新たな嘘が発覚
イランのアラーグチー外務次官
イランイスラム革命防衛隊が19日金曜、同防衛隊が収録した米軍揚陸船の動画を公開し、イラン南部ホルモズ海峡で同国の無人機を撃墜したとするトランプ米大統領の主張が虚偽であったことを裏付ける証拠を示しました。
トランプ大統領は18日木曜、「ホルモズ海峡で米海軍の揚陸艦USSボクサーが、接近してきたイランの無人機を撃墜した」と表明しました。
しかし、米国防総省は声明の中で問題の無人機がイランのものであったかについては触れていません。
イランイスラム革命防衛隊は、「わが防衛隊海軍は18日、USSボクサーがほかの5隻の艦船とともにホルモズ海峡域に入る瞬間を3時間に渡って正確に監視していた。その時間帯に、わが国の無人機基地からは、問題の米艦船による威嚇行為などは一切探知されていない」と表明しました。
イランのアラーグチー外務次官も19日午前、ツイッター上で、「ホルモズ海峡やその他いずれの場所においても、イランは無人機1機たりとも失っていない」とし、「USSボクサーが誤って米軍の無人機を撃墜したのではないかと懸念している」と語りました。
イランのザリーフ外相も同日午前、ツイッター上にイランとアメリカの間の地理的な距離を示す地図を掲載し、アメリカ側に対し、西アジアでのアメリカの行動がどれほど内政干渉的なものであり、またアメリカ艦船が同国国境を大きく越えてイラン国境に接近していることを強調しました。

ロシアのリャブコフ外務次官は、ホルモズ海峡でイランの無人機を撃墜したとするアメリカの主張に反応し、ペルシャ湾でアメリカが緊張を煽る行為を継続していることに遺憾の意を示しました。