先の参議院選挙で、難病の患者と重度の障害者の2人の参議院議員が当選したことに関連し、根本厚生労働大臣は、障害者の就労に必要な介助の支援などを検討していく考えを示しました。
先の参議院選挙では、れいわ新選組から、全身の筋肉が動かなくなる難病のALS=筋萎縮性側索硬化症患者の舩後靖彦氏と、幼いときに障害を負い手足がほとんど動かなくなった、重度の障害者の木村英子氏が初当選し、参議院ではバリアフリー化を進めています。
これに関連して根本厚生労働大臣は、閣議のあとの記者会見で、国会での2人に対する介護について、「国会議員に限らず、障害者の通勤や就労の介助は公費による重度訪問介護サービスの対象とはしていないが、参議院事務局がこのサービスと同様の介助を提供することを検討中のようだ」と述べました。
そのうえで、「障害者がより働きやすい社会を目指すうえで、働く際に必要になる介助は重要な課題だ。どのような対応が考えられるのか、さまざまな観点から検討しなければならない」と述べました。