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by hiroseto2004
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視点;各国が二の足を踏むペルシャ湾における米主導有志連合護衛艦隊

2019年07月29日20時29分
  • ペルシャ湾
    ペルシャ湾

UAEアラブ首長国連邦の港湾とオマーン海で発生した複数のタンカーをめぐる事件、そしてホルモズ海峡での海事法違反を理由としたイランによる英タンカーの拿捕などを受け、アメリカとイギリスは、ペルシャ湾の航行監視を目的とした複数国による有志連合護衛艦隊の結成を打ち出しました。しかし、この計画はさほど歓迎されず、他国は具体的な行動開始に二の足を踏んでいます。

こうした構想への参加に各国が二の足を踏んでいることは、アメリカが提唱するこの種の計画が以下のような本質に基づくことを如実に物語っています。

1.ペルシャ湾での有志連合結成というアメリカの提案の本質は、緊張の扇動そのものである。中国、日本、さらにはEUなど各国の利益に必要とされるのは、世界のエネルギー輸送ルートにおける緊張の緩和である。

2.英米と類似する別個の計画への参画に疑義を示している国々は、この種の計画の裏に潜む目的を悲観的に見ている。ペルシャ湾での有志連合結成は、今後予想されるあらゆる紛争に対し、参加国が自国軍隊をつぎ込むことになる。言い換えれば、ペルシャ湾での有志連合への加入は何であれ、アメリカという提唱国に対し、金額の記されていない白紙の小切手にサインすることに等しい。各国が英米にこのような権限を与えることを躊躇するのはしごく当然である。特にこの2カ国は現在、挑発行為に関心のある強硬派に政治の実権が掌握されている。


by hiroseto2004 | 2019-07-30 19:50 | 国際情勢 | Trackback