パキスタン外相、「インド国防相の表明は衝撃的」・カシミール住民が、反インドデモ
2019年 08月 17日
カシミール住民が、反インドデモ
インドの実効支配下にあるカシミール地方で、同国により厳戒態勢が敷かれる中、イスラム教徒らがインド政府に抗議するデモを開催しました。
フランス24チャンネルによりますと、カシミール地方の住民が抗議デモを開催し、インド政府による一連の制限解除を訴えました。
抗議者らは反政府スローガンを叫び、カシミール住民に対するインド政府の犯罪行為を強く非難しました。
この報道によれば、インド政府はカシミール地方でのインターネットや通話を遮断しているということです。
また、カシミール地方では学校や空港も休業し、来週まで活動を停止することが発表されました。
インド議会が最近、カシミール地方の自治権廃止を決定したことから、この地域の状況はさらに厳しさを増し、ヒンドゥー教徒にとっては同地への移住や土地の売買が容易になります。
インドは長年にわたり、数万人規模の軍隊を配備してカシミール地方を実効支配し、過去30年間で数万人を殺害しています。
カシミール地方の住民は、この地方の処遇は住民投票により決定するとした国連安保理決議の履行を求めていますが、インド政府は常々これに反対しています。
パキスタン外相、「インド国防相の表明は衝撃的」
パキスタンのクレシ外相が、“核の先制不使用”の方針が将来変更されるかもしれないとした、インドのラジナート・シン国防相の表明に反応し、この表明は無責任的かつ衝撃的だとして非難しました。
イルナー通信によりますと、クレシ外相は16日金曜夜、パキスタンの首都イスラマバードで行われた記者会見において、シン国防相による表明の内容を遺憾だとし、「この表明はインド政府の好戦主義的な対応を示すものだ」と述べました。
また、核兵器の不使用に関するインド政府の立場は信用できないとしました。
シン国防相は16日、「わが国は核による先制攻撃を行ったことはない。ただし、この政策の将来の成り行きは状況次第だ」と語りました。