「れいわ旋風」が止まらない!山本太郎は安倍政権を仕留められるか(FRIDAY)
2019年 08月 24日
ズンズンチャ、ズンズンチャ――。
8月上旬の夜、クイーンの『ウィ・ウィル・ロック・ユー』で登場した山本太郎・れいわ新選組代表(44)。新宿駅で1000人を超える聴衆が拍手で出迎えた。
「(参院選で)政党要件を獲得することができました。テレビの政治番組があった場合に、しつこく出演することができます。生放送で(政権にとって)嫌なこと、いっぱい言えるんです。党首会談、幹事長会談、政調会長会談、全部、私が出るみたいな(笑)。かつて、こんな嫌がらせが永田町にあったでしょうか!」
れいわ旋風が止まらない。ALS患者の舩後(ふなご)靖彦氏と重度身体障害者の木村英子氏の初登院は、大きく報じられた。
「2人が国会に行く前から、国会のバリアフリー化を一部実現させました。政治家の誰もが、障害者も健常者もともに暮らせる社会を目指そうと言います。でも遅々として進みません。しかし、2人が議員バッジをつけただけで、国会を変えた。当事者が世の中を変える。この力が全国に広がれば、次の衆院選でれいわが政権交代の起爆剤になるでしょう」(政治ジャーナリストの角谷浩一氏)
山本氏も早ければ年内、遅くとも2年数ヵ月後に行われる衆院選を見据えている。山本氏はこう聴衆に語りかけた。
「私たちだけの力でひっくり返すことは、一発ではなかなか難しいと思います。だから野党で、横に手をつないで(安倍政権を)仕留めにいきましょう」
野党共闘は可能なのか。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が解説する。
「れいわの公約は、消費税ゼロです。しかし、山本氏は野党共闘のために、消費税5%まで譲歩しています。自分たちの主張を通すのではなく、野党を一つにまとめることが彼の真の目的なんです。山本氏は今回投票に行かなかった1500万~1600万人の有権者を掘り起こして、投票させることを狙っています」
山本太郎は歩みを止めない。9月からは全国行脚を始めるという。
『FRIDAY』2019年8月23・30日号より