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庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004
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のどに骨が刺さったら、耳鼻咽喉科受診が一番

のどに骨が刺さったら、耳鼻咽喉科受診が一番!





のどに骨が刺さったら

それが当たり前だと思っていました。
そう言われて育ち、大人になりました。
幼い子どもたちにも伝えてきました。

「魚の骨がのどに刺さったら、ごはんをたくさん飲み込めばいい」って。

でも、そうじゃなかったんです。(ネットワーク報道部記者 野田綾、國仲真一郎)

ごはんを飲み込む?

魚の骨がのどに刺さったら、皆さん、どうしていますか?

「ごはんをたくさん飲み込む」ということに対し、ネット上では、こんな声があがっています。
ごはんを飲み込む?
「アジの干物の骨がのどに刺さったときに、やってしまいました。当然、骨が取れるわけでもなく、翌日、耳鼻咽喉科で取ってもらいましたが、のどの壁に骨が深く食い込んでいました」

専門医に聞いてみた

でも、ずーっと言われてきましたよ、「ごはんをたくさん飲み込めばいい」って。

実際、どうなんですか?
広島市で耳鼻咽喉科のクリニックを営む、隅田伸二医師に話を聞きました。
「月に数人、魚の骨が刺さったという患者が来ます」
「のどに骨が刺さったときにごはんを飲み込むのは、全く意味がありません。むしろ状態を悪化させてしまうこともあります」
隅田医師によると、無理にごはんなどを飲み込もうとすることで、骨がさらに深く刺さってしまうおそれがあるそうです。よかれと思ってやっていたことが、逆効果だったなんて…。

じゃあ、どうすれば…

ポイントは3つ、あるといいます。

受診するのは“耳鼻咽喉科”

のどや耳、鼻などを専門とする「耳鼻咽喉科」を受診するのが望ましいそうです。

隅田医師によると、内科や外科、小児科といったほかの診療科では「専用の器具がない」などの理由で対応できないケースもあるということです。

自分で無理に取ろうとしないで!

「魚の骨くらいで病院なんて…」
「自分で箸を使って取るよ!」という人もいるかもしれません。
のどに刺さった魚の骨
ただ、箸や指などを口の奥に突っ込むことで周囲の粘膜を傷つけてしまうおそれがあり、避けたほうがいいということでした。
「刺さった位置が浅く、魚の骨がよく見えていて、家族など別の人が取ってくれるという条件が重なっているならまだしも、通常であれば、耳鼻咽喉科の医師に処置してもらうことをお勧めします」(隅田医師)
そもそも魚の骨は大人の場合は舌の付け根のあたり、子どもの場合はへんとう腺の付近に刺さることが多く、専用の器具なしでは取れないケースがほとんどだそうです。

「タイ」の骨が刺さったら急いで病院へ!

そして、隅田医師が特に注意が必要だと指摘する魚が「タイ」。
塩焼きや煮付けなどがおいしい魚ですが、ほかの魚に比べて骨が太く硬いのが特徴です。そして、こうした骨がのどや食道に刺さると、最悪の場合、骨が体の内部にまで通り抜けて心臓や太い血管を傷つけ、命に関わるケースもあるそうです。
「急いで救急外来などを受診することも考えてください」(隅田医師)
また、痛みがひどい場合にも、救急外来に行くことを検討してほしいとのことです。「魚の骨くらい…」と、軽く考えないほうがよさそうです。
一方で、アジやサンマ、ウナギといった骨が小さく細い魚の場合はそこまで急いで受診する必要はなく、一般的な診療時間に合わせて早めに病院で処置をしてほしいと話していました。夕食でのどに骨が刺さってしまった場合は翌朝、病院に行けばいいということです。

また、のどに刺さったあの「イヤな感じ」がなくなったからといって、骨が完全に取れているとは限らないそうです。

奥まで深く刺さると不快感や痛みを感じなくなる場合もあるということで、症状が治まったと思っても、念のため、異物が残っていないか確認するほうがいいということでした。

子どもの場合はどうすれば?

これまで、何の疑いもなく、子どもに「ごはんを飲み込めばいいよ」と言っていた私。心配になり、小児科の医師にもたずねてみました。

答えてくれたのは、東京・足立区の和田小児科医院の和田紀之院長です。
子どもの場合はどうすれば?
「いつからかはわかりませんが、昔から言いますよね。私も、魚の骨が刺さった子どもが来たときは、お米など大きな塊を飲み込むように言ったこともあります。実際にほかのものを食べている間にくっついて、自然に骨が取れることも多くありますから」
ただし、痛みが続いたり、発熱したりした場合などは、必ず耳鼻咽喉科を受診するよう指導しているといいます。
「子どもが骨を飲み込んでしまった場合、保護者が小児科に連れてくることがあります。のどの中を見て、骨が見えてかつ、取れそうな場合は私たちが取ることもありますが、骨が奥に入って見えないときは、小児科には処置に必要な器具もないため、耳鼻咽喉科を紹介します。骨がより奥に入っている可能性がある場合は、総合病院を紹介する場合もあります」
子どもの場合、特に注意することはあるのでしょうか。
「骨のあるものを食べさせるときは、十分に注意してください。悪化すると骨が取れにくくなるので、違和感があったら、我慢させずに速やかに耳鼻咽喉科を受診することが大事です」

学会にも聞いてみた

骨がのどに刺さってしまったという事例、全国で年間、どれぐらいあるのだろう。

そう思って、日本耳鼻咽喉科学会にたずねてみましたが、「症例数は不明」という回答でした。

ただ、一般的な総合病院の耳鼻咽喉科では、のどに魚の骨が刺さったとして受診する患者が1か月あたり数人ほどいて、摘出処置を受けているそうです。

年齢層は子どもからお年寄りまで幅広く、報告されている魚の種類もウナギ、タイ、サンマ、サバなど多岐にわたっています。

日本耳鼻咽喉科学会は「ごはんなどの『丸飲み』は、骨がさらに深く刺さる危険があり、勧められません。骨を吐き出すことが出来ない場合は、速やかに医療機関を受診してほしい」としています。

どんなに気をつけていても、魚の骨がのどに刺さってしまうことはあります。もうすぐ「食欲の秋」。おいしく楽しく魚を味わうた

by hiroseto2004 | 2019-09-09 09:15 | 介護・福祉・医療 | Trackback