広島市中心部ではホテルの建設が相次ぎ地価が上昇しています。
ホテルの適地が減っているため、病院だった建物をホテルに改修するケースも出ています。
広島県では、去年のシティホテルの平均客室稼働率が８４.９％と外国人観光客の増加などを背景に大阪に次いで全国で２番目に高く予約が取りづらくなっているため県内では、ここ数年、ホテルの建設が相次いでいます。
民間の調査機関「ひろぎん経済研究所」によりますと広島市内では、来年にかけて少なくとも９施設１７００室の建設が計画されていて、ホテル向けの用地の確保が難しくなってきています。
こうした中、東京の「京王電鉄」のグループ会社は、広島市中心部の整形外科の病院だった建物を改装し、今月１３日にホテルをオープンさせました。
リハビリ用の屋内プールがあった場所は、壁のタイルなどプールの特徴を残しながら、食堂やバーに改装し、客室は、もともとあった大きな窓やはりを活用したデザインになっています。
また、外国人観光客に対応するため、自炊ができる共同のキッチンを作ったほか、フロントのそばには広島など瀬戸内地域の工芸品を購入できるコーナーを設けたということです。
ホテルを企画・運営する株式会社リビタの小林圭祐さんは「広島に新規で開業したくてもできないと困っているホテルチェーンもある中で、リノベーションという方法で物件を仕入れてビジネスチャンスをつかむことができた。新たなにぎわいを生むスポットにしたい」と話していました。
