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by hiroseto2004

視点;サウジアラビアをめぐるアメリカの当惑

2019年09月19日15時56分
  • サウジアラビア社の石油施設がイエメン抵抗軍の無人機により攻撃
    サウジアラビア社の石油施設がイエメン抵抗軍の無人機により攻撃

サウジアラビア東部にあるサウジアラムコ社の石油施設が、今月14日イエメン抵抗軍の無人機により攻撃されるという波乱以来、サウジアラビアの石油の生産・輸出量が、実に50%も減少しました。これを受けて、世界の各証券取引市場ではサウジアラビアの株価指数が軒並み低下しています。

こうした中、サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー大臣は17日火曜夜、同国の産油状況が元の状態に回復したと主張しました。

アメリカのトランプ大統領は、最近生じた状況を悪用して、イラン恐怖症の強化を狙うとともに、サウジアラビアという都合のよいカモから、さらに多くの利益を搾取しようとしています。

トランプ政権の政策は常に、サウジアラビア政府支援を謳っているものの、これにはアメリカの国益の枠組みにそったものという但し書きが付いています。このことから、トランプ大統領はホワイトハウスでバーレーンの皇太子と会談した際、「アメリカはサウジアラビアの安全を守る用意はあるが、それにはサウジアラビアがもっと出費することが条件だ」と語りました。

これに関して、イランのザリーフ外相は17日、ツイッター上でイエメンに対しサウジアラビア主導のアラブ侵略軍が、アメリカの支持を受けて戦争犯罪を起こしたことに触れ、次のように述べました。

「過去4年半における史上最悪の戦争犯罪の犠牲者らにどれほどの力があったとしても、報復行為には出ないだろう、などとアメリカが考えているなら、それは現実を否定していることになる」

さらに続けて、ザリーフ外相は次のように述べています。

「恐らく、アメリカは数千億ドル相当の武器をもってしても、イエメン人との烈火のごとき戦いに対抗できなかったことを恥じているのではないか」

「イランに疑いをかけても現実は何も変わらない。戦争を止めることこそ、すべての国にとっての唯一の解決策である」

今となっては、来年11月のアメリカ大統領選挙で、アメリカ国民が果たして、最近のサウジ石油施設攻撃と、それに伴う石油や石油製品の値上がりの遠因となったイエメン戦争での対サウジ全面的支援を理由に、トランプ政権にノーを突きつけるか、それともトランプ大統領が首尾よく票を獲得してホワイトハウスに居残れるかを見守る必要があります。


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by hiroseto2004 | 2019-09-19 20:50 | 国際情勢 | Trackback