緒方監督、お疲れ様でした。お辞めになりましたが、やむを得ない。3連覇の功績は大。しかし、今年はチーム成績面では勝てる試合を特にタイガース戦で落としまくったのは痛かった。シーズン終盤では、どうも監督から「CS進出」へのやる気が伝わってこなかった。
そして、野間への暴行問題。後味が悪いシーズンになりました。新しい監督で建て直しを願いたい。

プロ野球・カープの緒方孝市 監督が1日、リーグ4連覇とクライマックスシリーズ進出を逃した責任を取り、辞任することを明らかにしました。
これは緒方監督が1日に広島市のマツダスタジアムで会見し、明らかにしました。
緒方監督は、この中で「今シーズン4連覇、そして悲願の日本一を目標にやってきたが、期待に応えることができず、監督の責任なので申し訳ない気持ちでいっぱいだ」と球団に辞任を申し入れた理由を述べました。
球団は緒方監督の申し入れを了承しました。
緒方監督は就任5年目の今シーズン、主力の丸佳浩 選手の移籍に加え、ショートの田中広輔 選手や抑えの中崎翔太 投手などリーグ3連覇を支えた選手たちが不振に陥るなか、序盤から苦しい戦いを強いられました。
そして、負ければ優勝の可能性が完全に消える9月19日のDeNAとの試合で、7点リードを守れず敗れると完全に流れを失い、リーグ4連覇に加え、クライマックスシリーズ進出まで逃しました。
緒方監督は「自分の中では全力でやりきった。ここから先のことは決まってないが、いちOBとして、選手、カープを見守り、応援していこうと思っている。長い間、皆さんありがとうございました」と感謝の言葉を述べました。
球団によりますと、後任は未定で今後、OBなどを中心に人選を進めることにしています。
緒方監督が辞任することを明らかにしたことについて、鈴木清明 球団本部長は「9月中旬にかけて辞任の申し入れがあり、球団としては慰留をしていた。ただ5年を1つの区切りと本人が決めていたふしがあり、体もしんどいということだった。主力が故障などで抜けていくなかで、しんどさもあったと思うが、この5年間に感謝したい。こちらとしては5年で3回優勝しているので、この1年で責任どうこうということはない」と話していました。
そして後任は未定だとしたうえで「これまで伝統を作ってきたチームなので統一感もいるし、カープをよく知る人ということになる。新しい血を入れるというのはないだろう。次の世代を考えながらチームを作っていければ」と話していました。
広島市中区の本通商店街ではさまざまな声が聞かれました。
リーグ3連覇を達成した緒方監督の、これまでの成績をたたえる声が多く聞かれ、79歳の男性は「緒方監督は、やり抜いたとと思います。お疲れさまという気持ちです」と話していました。
小学6年生の男子児童は「3連覇を達成して、すごい成績を残したので胸を張って辞めていいと思います」と話していました。
一方で、リーグ4連覇とクライマックスシリーズ進出を逃したことについて厳しい声も聞かれました。
78歳の男性は「成績が振るわないので辞めてほしいと思っていました。監督も新陳代謝をして、強いチームにしないといけないと思います」と話していました。
また、新しい監督のもとで日本一を目指してほしいという声も相次ぎました。
30歳の女性は「次の監督は若い選手を育成して日本一になってくれればうれしいです」と話していました。
78歳の女性は「なかなか日本一になれずにきましたが、活躍する選手がたくさん出てきたので、今度こそ日本一になってほしいです」と話していました。
カープがシーズン4位でクライマックスシリーズ進出を逃したことを受け、ファンからは落胆の声が聞かれました。
カープは勝率5割で並んでいた阪神が30日夜、中日に勝って勝率5割4厘となってカープを上回って3位となったためシーズンの4位が確定し、クライマックスシリーズ進出を逃しました。
カープがクライマックス進めなかったのは4年ぶりで一夜明け、ファンからは落胆の声が聞かれました。
安佐南区の85歳の男性は「投打がかみ合わず、丸佳浩選手が移籍した穴も大きかったと思う」と話していました。
東区の36歳の女性は「3連覇した去年までのシーズンと違い、ことしは覇気を感じる試合が少なかった。カープは育成のチームなので新人を大切に育ててまた強くなってほしい」と話していました。
安佐南区の19歳の男性は「4位になったこと以上にバティスタ選手の禁止薬物などといったグラウンドの外での問題が起きたことが残念なシーズンだった」と話していました。
佐伯区の65歳の男性は「点が取りたいときに取れない試合が多かった。ただ、運よく3位になってクライマックスシリーズでDeNAに負けるより、4位になっていちからやり直す方がいいのかもしれない」と話していました。
その上で「去年までの3年間は盛り上がったが、結果が出なかったときこそファンとしての力量が問われる」と力を込めていました。