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庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004
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アフガニスタンで銃撃された中村哲医師死亡

なんということだ?!ことばもありません。

武装勢力が群雄割拠する状況。

アメリカはアメリカで空爆で恨みを買っている状況。

そうしたなかで、尽力されてきた中村さんに心から敬意を表しても表したりません。




アフガニスタンで銃撃された中村哲医師死亡

アフガニスタンで、長年、農業用水路の建設など復興に携わってきた医師の中村哲さんが4日、東部ナンガルハル州を車で移動中に何者かに銃撃され、病院で手当てを受けていましたが、死亡しました。

アフガニスタン東部ナンガルハル州の警察などによりますと、福岡市のNGO、「ペシャワール会」の現地代表の医師、中村哲さんが現地時間の4日午前、日本時間のきょう午後、ナンガルハル州の州都ジャララバードを車で移動中に、何者かに銃撃されました。

中村さんは、けがをして病院で手当てを受けていましたが、病院関係者や地元の当局者によりますと、その後、死亡が確認されたということです。

地元の警察などによりますと、同乗していた運転手や警備員など5人も死亡したということです。

中村さんは、アフガニスタンで、長年、農業用水路の建設など復興に携わってきました。

現場となったアフガニスタン東部は、イスラム過激派の活動が活発な地域で、最近では、反政府武装勢力タリバンに加え、過激派組織IS=イスラミックステートの地域組織が台頭し、治安が悪化していました。

事件の発生を受けて、タリバンは声明を出し、「今回、ジャララバードで起きた事件について関与を否定する。日本のNGOは、われわれの土地でこれまで復興支援に取り組んできており、攻撃の対象にしたことは一切ない」として、犯行への関与を否定しました。

タリバンが事件の発生後、速やかに関与を否定した背景には、長年、農業用水路の建設などに携わり、アフガニスタンの人たちに高く評価されている中村さんを襲撃すれば、かえって世論の反発を招きかねないという懸念もあったものとみられます。

中村哲さんのいとこ「残念」

中村哲さんのいとこで北九州市若松区に住む玉井史太郎さん(82)は「治安が悪い中で心配していたが、こういう結果になり残念だ。歯がゆくて誰がやったのか、怒りの持っていきようがない。やった仕事は日本の良心を世界に発信する仕事と思うので、それが今後、生かされていけばいいと思う」と話していました。

交流のある医師「ショック」

静岡市に本部を置くアフガニスタン復興の支援活動をしているNGO「カレーズの会」に所属し中村さんと交流のあるアフガニスタン出身のレシャード・カレッド医師はNHKの電話インタビューに対し「驚いています。3年前に中村さんと話したときには、『アフガニスタンの人たちを救いたい』と話していました。中村さんとはアフガニスタン支援の仲間だったのでショックを受けています」と話していました。

そして中村さんが撃たれたジャララバードについては「治安が悪いところだ」と話していました。

現場の映像からは

通信社のロイターやAPが配信した事件現場の映像では市街地の舗装された路上に中村さんが乗っていたとみられる白いピックアップトラックが止まっています。

車のフロントガラスに銃弾によってあいたと見られる3つの穴があるほか、運転席側の窓ガラスが粉々に割れています。

現場に居合わせた男性は当時の状況について「警備員や運転手、そして日本人に対して銃撃があった。日本人の男性は頭をあげた時に負傷した。そして周囲が『彼はケガをしている。搬送しよう』と言ったら襲撃犯が武器を向けて『動くな』と言ってきた」と証言しました。

車体の周りには治安当局者が集まり、状況を調べていました。

ナンガルハル州 イスラム過激派の活動が活発な地域

中村さんが銃撃されたアフガニスタン東部のナンガルハル州はパキスタンと国境を接する山岳地帯を拠点として、イスラム過激派の活動が活発な地域です。

2001年にアメリカで起きた同時多発テロ事件のあと、事件の首謀者とされた国際テロ組織「アルカイダ」のオサマ・ビンラディン容疑者やメンバーが潜伏している可能性があるとして、アメリカ軍などによる大規模な掃討作戦が行われました。

ここ数年は過激派組織IS=イスラミックステートの地域組織が活動を活発化させているほか、ISと対立する反政府武装勢力タリバンもテロや襲撃を繰り返し、治安の悪化に歯止めがかからない状態が続いています。

現地に駐留するアメリカ軍やアフガニスタン政府の治安部隊は、イスラム過激派が潜んでいるとして山岳地帯を中心に空爆を繰り返していて、去年まで3年連続でISの地域組織のトップが殺害されています。

一方で、空爆に住民が巻き込まれて犠牲になる被害も相次ぎ、アメリカ軍などに対する反発も強まっています。

アフガニスタン初の外国人の名誉国民

中村哲さんはアフガニスタンで農地の再生などに取り組んでいる福岡市のNGO「ペシャワール会」の現地代表の医師です。

福岡市出身で35年前、パキスタンのペシャワルに赴任したのをきっかけにパキスタンと隣国のアフガニスタンで医療支援を行ってきました。

16年前からは干ばつで苦しむアフガニスタンの人たちを助けようと用水路の整備など、農地の再生にも取り組んできました。

こうした活動が評価されて中村さんはアフガニスタン政府から名誉国民に認定され、ことし10月、市民証が授与されました。

アフガニスタンで外国人が名誉国民として認められるのは初めてで、中村さんはビザなどがなくても現地で活動を行うことが認められていました。

中村さんは、2003年には「アジアのノーベル賞」とも言われるフィリピンのマグサイサイ賞を贈られました。また2009年には「福岡市市民国際貢献賞」を贈られ、中村さんは授賞式でアフガニスタンの状況について、「干ばつが難民化を招き治安が悪くなっている。医療活動以前の問題だ。水と食べ物があればほとんどの病気が予防できるので、干ばつ問題に取り組んできた」としたうえで、「治安の悪化で一時的に活動ができなくなるかもしれないが、現地での仕事は続けていきたい」と話していました。

「軍事作戦よりも農業復興」

中村さんはこれまで、地元の福岡県で報告会や講演などをたびたび行ってきました。

平成28年、福岡市の西南学院大学で開かれた報告会ではアフガニスタンの用水路の建設に、江戸時代に筑後川で築かれた「山田堰」の治水技術が用いられていることを紹介しました。

そのうえで「軍事作戦よりも農業復興を進めていくべきだ。日本で現地の活動をサポートする人材を育てていく必要がある」と訴えていました。

去年、山田堰のある福岡県朝倉市をアフガニスタンの現地スタッフとともに訪問した際には取材に対し、「昔の日本の農業が生産性の改善につながることを期待したい」と話していました。

また平成28年、福岡市中央区で企業の社員や自治体の職員らに講演を行った際にはアメリカによるアフガニスタンへの攻撃で多くの子どもや女性が犠牲になったと批判するとともに、「アフガニスタンの多くの人が願っているのは1日3回の食事を取ることと、ふるさとに家族と住めるようになることです」と指摘していました。




by hiroseto2004 | 2019-12-04 17:57 | おくやみ | Trackback