人気ブログランキング | 話題のタグを見る

エコでフェアでピースな世界をヒロシマから国政へ!成長戦略から成熟戦略。誰もが置きざりにされない社会を。核兵器も原発もない世界を。役人からヘルパーへ。庶民増税より格差是正。ヒロシマの心活かす市民発・政界再編。


by hiroseto2004

拝啓 熊澤英昭先輩

拝啓 熊澤英昭先輩

 熊澤英昭先輩。わたしは、あなたより、30年以上、後輩です。

 行政経験においては、わたしはあなたにはるかに及びません。法学部を優秀な成績でご卒業され、農林事務次官や大使も務められた先輩に比べたら、法律の知識についても、他学部卒業のわたしは問題にならないでしょう。

 しかし、天下国家を動かした経験はとぼしくても、個別に「困っている人の力になる」という意味での経験なら、そうはいっても先輩やその周囲の皆様よりは、いくらかでもあったとも自負しています。

 機会があるのであれば、熊澤先輩の力になりたかった。あのような事件を先輩がおこされる前に。

 裁判員は先輩に懲役6年の実刑を下されました。
事件を起こされたときの先輩の心中は察するにあまりあります。しかし、それでも、「人間の命をうばうことは重い」というご判断だったのでしょう。

 法学部を優秀な成績でご卒業された先輩に、他学部卒業のわたくしが、法律のことをあれこれ説教するのは、釈迦に説法ですので、あえてしません。

 「あそこまで追い詰められるまで、警察や区役所などになぜ相談されなかったのか?」
という質問もいたしますまい。

 熊澤先輩。わたくしは、広島県庁で山間部の医療や福祉行政を主に担当したあと、介護職員として、民間の老人ホームで日々、高齢者のみなさまのケアに従事させていただいております。

 高齢者をご家族が在宅で介護されている場合も追い詰められてしまう場合がまま、あります。施設に入っていただき、ある程度、距離をおいたほうが、お互い余裕が出て、関係もよくなる場合もあります。それは、先輩のように、親が精神疾患などの子どもさんをケアする場合も同様でしょう。

  事件後に、先輩が、ご子息をご自宅に戻された、という報道に接し、「ああ!」と天を仰いでしまいました。

 しかし、いま、悔やんでもしかたがないことです。

 介護やケアをする側のご家族が追い詰められない社会にしていかねばならない。

 熊澤先輩の事件の情報に接し、また、今年は、地元・広島市でもおきてしまった「介護殺人」事件の報に接し、改めて決意を新たにしました。

 適切なサービスを利用することは決して「恥ずかしい」ことではないし、ケアを必要とする家族がいるからといって、仕事や趣味も含めた自分の人生をエンジョイすることは「うしろめたい」ことでもない。

 そのことを強調したいのです。

熊澤先輩。寒風吹きすさぶ季節がやってまいりました。どうか、お体を大切になさってください。

2019年12月16日  佐藤周一(1999年経済学部卒)

トラックバックURL : https://hiroseto.exblog.jp/tb/28752571
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by hiroseto2004 | 2019-12-16 22:18 | 介護・福祉・医療 | Trackback