北九州市元非常勤職員の自殺、控訴審も両親側敗訴【不当判決】
2019年 12月 24日
なんということだ!非正規だからといって命に差別があっていいのだろうか?!
2015年5月に自殺した北九州市の元非常勤職員、森下佳奈さん(当時27歳)の両親が、非常勤であることを理由に公務災害(労災)を市が門前払いしたのは違法として、市に160万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、福岡高裁は23日、1審・福岡地裁判決を支持し、両親の控訴を棄却した。両親側は上告する方針。
森下さんは市内の区役所に非常勤職員として勤めていたが、うつ病を発症し、退職後の15年5月に自殺した。両親は上司のパワハラなどが原因として、市に労災認定の手続きを問い合わせたが、労災かどうかの回答を受けられなかった。
両親の訴えを機に、総務省は昨年7月、非常勤でも遺族や本人が労災認定を請求できるよう自治体に通知し、同市を含む多くの自治体が条例を改正した。しかし、今年4月の1審判決は、改正前の条例に沿った対応として違法性はないとした。
この日の控訴審判決で、矢尾渉裁判長は、当時の条例では市の対応に違法性はないと判断。仮に労災が認められなくても、両親は遺族補償を求める訴訟などを起こすことができたとして「利益が損なわれたとはいえない」と結論付けた。
判決後に記者会見した母真由美さんは「言葉にならない。(娘が死亡した)あの日から一歩も前に進めていない」と涙ながらに話した。北九州市の北橋健治市長は「市が適正に対応したことが控訴審でも認められた」とのコメントを出した。【宗岡敬介】
by hiroseto2004
| 2019-12-24 18:16
| ジェンダー・人権(労働問題)
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