ユネスコが、イランの文化遺産に対する米の脅迫に反論 イラク、「安保理はイラン・イラク軍司令官暗殺を非難すべき」
2020年 01月 07日
トランプ大統領って、もはや、メンタリティーは、タリバン並みですね。キリスト教徒版タリバンであり、アメリカの明治政府(廃仏毀釈)ともいえるかもしれない。
ユネスコが、イランの文化遺産に対する米の脅迫に反論
ユネスコが、イランの文化・歴史的場所への攻撃を示唆したアメリカのトランプ大統領の表明に反論し、アメリカは人類の文化遺産を守る義務があるとしました。
ロイター通信によりますと、ユネスコは6日月曜、イランの文化遺産を標的にするとしたトランプ大統領の脅迫に反応を示し、「米議会でも可決された、武力紛争の際の文化財の保護に関する1954年の条約と1972年の条約に照らし、これらの条約の締約国は、他国の文化遺産に弊害を及ぼす可能性のある故意的な行動に出てはならない」とされています。
トランプ大統領は5日日曜、「もしイランが同国のソレイマーニー司令官の暗殺に報復すれば、アメリカはイランの52箇所の重要な文化財を攻撃する」と示唆しています。
このトランプ大統領の表明は、世界からの批判を招いています。
イギリス首相報道官は6日月曜、トランプ大統領の脅迫に触れ、「各国の文化財の破壊を阻止する国際条約が存在する」としました。
イラク、「安保理はイラン・イラク軍司令官暗殺を非難すべき」
イラクのバフロルオルーム国連大使が、国連および安保理に対し、アメリカによる最近のイラクやイラン軍の司令官らの暗殺を非難するよう求めました。
イラクのニュースサイト、バグダード・アルヨウムによりますと、バフロルオルーム大使は7日火曜、安保理およびグテーレス国連事務総長に宛てた個別の書簡において、「アメリカによる今回のテロ攻撃は、国際法に外れた殺害の歴然とした事例だ」としています。
また、「イラク政府の許可なしに行われる、国内での軍事行動はすべて挑発行為とみなされる」としました。
中国の張軍・国連大使も、アメリカに対し、これ以上の武力軍の行使を控えるよう求めています。
イランイスラム革命防衛隊ゴッツ部隊のソレイマーニー司令官は3日金曜未明、イラク民兵組織ハシャド・アルシャビのアブーマハディ・アルムハンディス副司令官及び、ほか8名らとともに、イラク・バグダッド空港付近で米軍の空爆を受け殉教しました。
ソレイマーニー司令官は、イラク政府の招待により同国を訪問していました。
アメリカのトランプ大統領はこの犯罪後初の演説で、今月3日、この暗殺を自ら命令したことを認めました。
しかし、アメリカのこのテロ行為は国際的に大きく非難されており、この事件は各国のメディアのトップニュースとして報じられています。