2月21日、イラン国会議員選挙執行
2020年 02月 16日
視点;イラン国会議員選挙 ー 様々な政治趣向や政党の存在
イラン国会
今月21日、第11期イラン国会議員選挙及び最高指導者の選出を担う専門家会議の第5期第1回中間選挙が行われます。
選挙は、宗教的民主主義の具現であり、同時に国民が国の運命を決定付ける場に参加することを意味します。
現在、選挙に向けて116の政党が正式に承認されています。これらの政党には、原理主義、改革派、無所属・中道派という3つの潮流が存在します。各選挙組織は、選挙の舞台にあらゆる趣向を導入すべく奔走しています。

イラン国会希望派のアフマド・マーザニー議員は、「イスラム革命勝利から40年が過ぎた現在、10期にわたる国会、12期にわたる政権、5期の各評議会の存在を経験する中にあって、われわれは民主主義や選挙というカテゴリーでの政党を定義し、それに見合った適切な位置づけを予測する必要がある。これに関して、選挙法が改正される必要がある」と語りました。
イラン内務省が作成した包括的選挙体制案においては、各政党の承認をもって、候補者が国会議員選挙を開始することが想定されています。
いずれにせよ、4年に一度の割合で実施される国会選挙において、様々な階層や政治的派閥に属する様々な背景を持つ人々が国会での議席を得るために競い合い、有権者によって選択の対象となるわけです。中でも過去に際立った成功を収めた人物が選ばれる確立が高くなります。

今回、特に大きく報道されているのは、過去3期にわたり国会議長を務めてきたラーリージャーニー氏が不出馬を表明していることです。これは原理主義や改革派の間で大きな反響を呼びました。ネット空間やメディアの予測では、ラーリージャーニー議長の国会選挙の不出馬の理由は、同議長がイラン大統領選挙出馬に向けて計画を立てているとする可能性が指摘されています。