北海道は新型コロナウイルスに感染した函館市の高齢者が、25日死亡したことを明らかにしました。道内で新型コロナウイルスの感染者が死亡したのはこれが初めてです。
道は年齢や性別を明らかにしていません。
函館市によりますと死亡したのは市内に住む高齢者で、せきの症状を訴えて今月17日に市内の医療機関を受診したところ肺炎の疑いがあったため、別の医療機関に転院しました。
レントゲン検査の結果、肺炎と診断されたため、入院して治療を受けていましたが、25日夕方ウイルス性の肺炎で死亡しました。
そして26日、検査結果が判明し、新型コロナウイルスに感染していたことが確認されました。この高齢者に海外への渡航歴はなかったということです。
市によりますと高齢者は家族2人と暮らしていたということです。
北海道内で新型コロナウイルスの感染者が死亡したのは初めてです。
道はこの高齢者のほかに、新たに2人の感染が確認されたと発表しました。感染が確認されたのはいずれも日高地方の70代の女性だということです。
道内で感染が確認されたのはこれで38人になりました。
北海道は25日、新型コロナウイルスの感染が確認された60代の男性が、美瑛町の開業医だと明らかにしました。この医師は感染した男性を診察していたということです。
北海道内では25日までに、新型コロナウイルスの感染者が35人に上っていて、道はこのうち25日、感染が確認された60代の男性が美瑛町の循環器内科の開業医だと明らかにしました。
この医師は美瑛町で感染が確認された町内の20代の消防士の男性を診察していて、濃厚接触者として検査を受けた結果、感染が確認されたということです。
医師に発熱やせきなどの症状はないということですが、消防士の男性を診察したあとも、患者を受け入れていたということで、道は濃厚接触者を調査しています。
このほか、25日感染が確認された釧路地方の70代の男性は、持病で入院中に感染が確認され、人工呼吸器をつけ重篤な状態だということです。