アメリカの対イラン制裁解除への国際的圧力続く
2020年 03月 24日
ウイルス対策は国境を越えた問題です。
https://parstoday.com/ja/news/iran-i60125
アメリカの対イラン制裁解除への国際的圧力続く
アメリカの対イラン制裁解除への国際的圧力続く
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、国際社会はアメリカに対し、これまで以上に対イラン制裁を軽減するよう迫っています。
アメリカの金融ニュースサイト・ブルームバーグは、「イラン国内での新型コロナウイルス感染拡大は、国際社会がアメリカに対し対イラン制裁を軽減するようさらに圧力をかける契機となった。しかし、米トランプ政権を揺さぶるにはまだ成功していない」と報じました。
この記事はさらに、「イラン政府関係者や支援組織の多くが、アメリカのイランに対する”最大限の圧力”という戦いはイラン国内の人道的危機を加速させると強調している」と続けました。
米当局が新型コロナウイルス対策においてイランを支援する準備があると主張しているにもかかわらず、トランプ政権の取る行動はこの言葉に反するものです。

米国務省のフック・イラン担当特別代表は、あるインタビューにおいて「アメリカの対イラン制裁は、イラン支援の障害にはならない」と主張しました。
しかしブルームバーグは、「トランプ政権が2018年にイランへの圧力を強めて以来、企業がイランと取引を行うことはより厳しくなり、アメリカの制裁によりイランに人道支援物資を送ることも難しくなった」と指摘しています。
また続けて、「米当局の主張する制裁除外措置は、アメリカや欧州の企業や銀行にとって、イランに向けた合法的な輸出や人道支援物資の調達資金の送金の際、制裁の危険がないとできるものではない」としました。
この1ヵ月の間、イランや世界で新型コロナウイルス感染が拡大していることを受け、トルコ、ロシア、パキスタン、ドイツ、中国といった国々の政府関係者の多くが、アメリカの対イラン制裁解除を要求しています。
アメリカの制裁により、イランは新型ウイルス対策における必要な物資や設備の調達において問題に直面しています。