新型コロナウイルスの影響で臨時休校となっている広島市内の小中学校について、広島市教育委員会は感染防止の対策を取った上で、一部を除いて小中学校は来月7日から再開することを決めました。
これは広島市の新型コロナウイルスの対策会議で了承されたものです。
広島市では今月初旬以降、小中学校と市立の高校を休校にしていましたが、国が24日に公表した学校再開に向けたガイドラインを踏まえて学校の再開を決めました。
それによりますと、公立学校の始業式は当初の予定どおり小中学校は一部の学校を除いて来月7日、高校は来月6日に行われるということです。
広島市教育委員会によりますと、授業の再開にあたって各学校では換気の悪い密閉空間で多くの人が密集し、近距離での会話や発声が行われるという3つの条件が重なるのを避ける工夫をすることにしています。
また、子どもたちには自宅で体温を測り、発熱などの症状がある場合は登校を控えるほか、咳エチケットや手洗いを徹底するよう指導するということです。
休校期間中の未履修分については、新学期に補うことにしています。
県教育委員会によりますと、学校再開の方針を示したのは広島市が県内では初めてだということです。
松井市長は「文部科学省から出されたガイドラインや、広島市での発症状況、そして感染予防対策なども踏まえた上で決定した。引き続き感染予防対策の徹底をお願いしたい」と話しています。