千葉県は、新型コロナウイルスの集団感染が確認された東庄町の障害者福祉施設「北総育成園」で、新たに入所者など7人の感染が確認されたと発表しました。これで感染が確認された施設の関係者は合わせて93人となり、入所者の7割が感染していたことが分かりました。
東庄町にある障害者福祉施設「北総育成園」では、30日までに入所者や職員など施設の関係者86人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されていました。
千葉県が、さらに関係者のウイルス検査を行った結果、これまでに新たに入所者3人、通所の利用者2人、職員2人の合わせて7人の感染が確認され、これで施設の関係者で感染が確認された人は93人となりました。
このうち6割余りの59人は症状がないほか、職員ら10人は県外に住んでいるということです。
また、入所者70人と職員67人はすべて検査が終わりましたが、入所者の7割、職員の半数に感染が広がっていたことが分かりました。
千葉県によりますと、これまでに施設にいた入所者4人が医療機関に搬送されました。また、40代から70代までの4人も入院の必要があると診断され、現在、受け入れ先を調整していますが難航しているということです。
このため千葉県は、入所者が重症化しないよう医師らによる経過観察を続けるとともに、引き続き職員の家族などのウイルス検査を進めています。