東京都が都民に対して不要不急の外出の自粛要請を行っていることを受けて、千葉市は都内から通う職員に、当面、市内のホテルから通勤してもらう対策を始めることになりました。
これは31日、千葉市の熊谷俊人市長が臨時の記者会見を開いて明らかにしました。
東京都の外出自粛要請を受け千葉市は、先週市民に対して都内への不要不急の往来を自粛するよう要請したほか、都民に対しても千葉市への往来を控えるように呼びかけています。
このため千葉市は、都内に住む市の職員のため市役所の近くのホテルを確保し、そこから通勤してもらうことを決めました。
市によりますと、職員のおよそ5%にあたるおよそ200人が対象で、家庭や職場の状況に応じて都内のサテライトオフィスやテレワークの活用も検討するということです。
熊谷市長は「緊急事態宣言など強い要請がいつ出るか分かりませんが、いつ出ても慌てないようにあらかじめ対策をとった」と話していました。
東京・江戸川区から電車で通勤する42歳の男性職員は「自分が感染源になって市民や同僚に迷惑をかけてしまわないか不安に感じていたので、家族と相談したうえで活用したいです」と話していました。
また、千葉市は役所の窓口での待ち時間に市民が感染しないよう、インターネットから事前に申請すれば優先的に手続きできるシステムも来月中旬に始め、滞在時間の短縮を目指すとしています。
窓口で待つ20代の女性は「人が密集していてできるだけ長くいたくないと思うので、とてもいいと思います」と話していました。