安倍首相がWHO支持を表明
2020年 04月 18日
新型コロナウイルス
安倍首相がWHO支持を表明
安倍首相は17日金曜の記者会見で、新型コロナウイルスのパンデミック状況にある中、WHO世界保健機関の役割の重要性を強調しました。
ロイター通信によりますと、米国からの資金を断たれたWHOについては安倍首相は、今、コロナウイルス感染症への対策で世界の中心となる存在として、国際社会に対して、対策に協力するよう呼び掛けました。
安倍首相は前日のG7首脳テレビ会議で、パンデミック対策で国際的な組織としてこれに対処できるのはWHOのみと主張したことを明らかにしました。
安倍首相は「WHOを中心に国際社会が一致協力して、この感染症と戦わなければならない」と指摘し、世界保健機関は政治的に中立ではないなど、そのありかたに意見は分かれるものの、日本としては分担金を削る考えにないことを明らかにしました。
安倍首相は、今、WHOを支援しなければならないと、その必要性を明言しています。
トランプ大統領は15日、WHOが新型コロナウイルスへの対処に関して十分な措置を講じていないとして批判し、この国際組織に対する加盟国としてのアメリカの拠出金を停止することを表明しました。
イラン外務省のムーサヴィー報道官が15日水曜、新型コロナウイルス蔓延の最中での、トランプ大統領によるWHO世界保健機関への資金の拠出停止決定に懸念を示し、「このような行動は、アメリカの無責任さの最たる例であり、人類に対する犯罪である」と語りました。
アメリカは、WHOへ年間およそ4億ドルから5億ドルの拠出金を払っていますが、この金額は60億ドルというWHOの年間予算のごく一部を占めるのみです。
WHOのテドロス・アダノム事務局長は今回のトランプ大統領の行動に遺憾の意を示し、これを取り消すよう求めています。