廿日市市が、宮島に入る人からの徴収を目指す「入島税」について、市の検討委員会は、住民や通勤の人などは対象から除き、観光客などのフェリー代に100円程度上乗せする方向で調整を進めています。
宮島の「入島税」は、廿日市市が文化財や自然を守る財源を確保しようと、去年10月、有識者らによる検討委員会を設け議論が続けられています。
委員会では、課税の対象について住民も含め島に入るすべての人とする案も検討されましたが、関係者によりますと、住民や通勤の人などは除き、観光客などに絞る方向で検討が進められていることが分かりました。
また、徴収の方法は、観光客などが島へ向かうフェリー代に100円程度上乗せした額を支払う方向で調整を進めているということです。
委員会は、市への答申案を先月まとめる予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大で会合を延期しているため、委員から個別に意見を聞いて来月中にはまとめたいとしています。
これを受けて、市は、ことし秋に関係する条例案を市議会に提案し来年4月の導入を目指したいとしていますが、感染拡大の影響で観光客が大幅に減っていることなどから導入時期などを慎重に検討するとみられます。