偽りの停戦:アラブ連合軍の戦闘機がイエメンを23回爆撃 サウジのイエメン戦費は2330億ドル
2020年 04月 27日
崩御した際、サウジは同国中央銀行に7320億ドルの資産を所有していたが、昨年12月には4990億
ドルに。イスラーム同士のころしあいで儲かるのは米英仏の武器会社のみ。
偽りの停戦:アラブ連合軍の戦闘機がイエメンを23回爆撃
イエメンを軍事侵略するサウジアラビア主導アラブ連合軍は、イエメンでの停戦協定にもかかわらず、同国の非軍事地帯を再び攻撃しました。
タスニーム通信社によりますと、イエメン軍のヤヒヤー・サリーア報道官は26日日曜夜、アラブ連合軍の戦闘機が、過去24時間にイエメン中部のマアリブ県と北西部サアダ県の各地を23回にわたり爆撃したと発表しました。
イエメンのアルマシーラ・テレビも26日夜、アラブ連合軍が再び停戦協定を破り、イエメン西部フダイダ県を砲撃したと発表しました。
イエメンを軍事侵略中のアラブ連合軍は、一方的な停戦発表から2週間経った24日金曜、停戦の1か月延長を発表しました。
サウジ主導アラブ連合軍は今月9日、一方的にイエメンでの停戦開始を発表し、その中で新型コロナウイルス対策の取り組みを支援するため、イエメンへのすべての空爆と地上攻撃の停止、および両陣営が望むなら停戦延長も可能であるとしていました。 しかし、アラブ連合はその一方的な停戦劇を、停戦発表のわずか数時間後に自ら破っています。
イエメンは、アラブ連合軍による停戦発表を、同連合軍が勢力の態勢を立て直すための時間稼ぎに過ぎないと見ています。
サウジアラビアは、米国、アラブ首長国連邦、その他複数の国の支援を受け、2015年3月からイエメンを軍事侵略し、同国を封鎖しています。 サウジとその同盟国はこれまでにイエメンで数万人を殺害し、数百万人のイエメン人を難民にしてきました。
サウジアラビアの軍事侵略はまた、貧困国イエメンを切実な食糧と医薬品不足に直面させています。
サウジのイエメン戦費は2330億ドル
サウジアラビアが過去5年間でイエメンへの侵略戦争に2330億ドルを費やしてきたことが分かりました。
アラビア語のニュースサイト「Arabi21」によりますと、IMF国際通貨基金は声明の中で、サウジアラビアはサルマン現国王の治世になってからこれまでに、使途不明の資産2330億ドルを失ったとしました。
同サイトはまた、2015年に前国王アブドゥッラーが薨去した際、サウジは同国中央銀行に7320億ドルの資産を所有していたが、この5年間で減り続け、昨年12月には4990億ドルになっていたとしました。
この情報に基づけば、サウジは2330億、つまり1年あたり466億ドルの資産を失った計算になります。
サウジアラビアは、これらの資産がどうなったか、また何に使われたかについて明らかにしていませんが、アナリストたちは全額イエメンへの侵略戦争に充てられたと分析しています。
サウジ主導アラブ連合軍は、2015年3月26日にイエメンに侵攻し、同国での戦争を始めました。