イスラエルで史上初、現職首相の刑事裁判
2020年 05月 25日
イスラエルで史上初、現職首相の刑事裁判
シオニスト政権イスラエルのネタニヤフ首相の収賄等についての審理が、24日日曜、占領下の聖地エルサレムの裁判所で始まりました。
イルナー通信によりますと、シオニスト政権イスラエルのネタニヤフ首相は、収賄、詐欺、背任の罪で起訴されています。
ネタニヤフ首相の裁判が開かれている裁判所の建物の外では、大勢の反対派の人々が詰めかけました。
ネタニヤフ首相は、第1回公判が始まる前にメディアに対し、自身の起訴容疑について無罪とされるべきと主張し、左派系の政党とつながっているメディアが同氏に政治の主導権を握らせまいと工作し、そのスケープゴートにされていると訴えました。
ネタニヤフ首相とともに、同じ容疑で起訴された他の3人の被告は、ケース1000、ケース2000、ケース4000としてそれぞれに裁判が開かれます。
イスラエル検察は、特にネタニヤフ政権内の腐敗、財政上の汚職に関し、4件について起訴しています。
最初のケースである「ケース1000」は、大物実業家からの贈答品の受け取りに関するものです。
2番目のケースの「ケース2000」は、イスラエル首相とイスラエルの新聞イェディオト・アハロノトの所有者の間で、内閣に好意的なニュースを掲載する見返りとしてライバル紙イスラエルハヨムに制限をかけるとした密約に関するものです。
3番目のケースの「ケース3000」は、ドイツからの原子力潜水艦の購入をめぐるネタニヤフ氏の共謀に関するものです。
4番目のケースの「ケース4000」でネタニヤフ氏は、大手通信社ベゼクの大株主シャウル・エロヴィッチ氏に対して、財政上の便宜を図り数百万ドルを支払ったとされています。
シオニスト政権イスラエルの検事総長は、2月下旬にネタニヤフ氏をケース1000、ケース2000、およびケース4000の3件で賄賂、詐欺、および背任の罪で起訴しました。
ネタニヤフ氏はシオニスト政権において刑事裁判の被告となった初の首相ではあるものの、政府関係者の道義的、財政的腐敗は今回が初めてではなく日常茶飯事になっています。