9月30日は、パレスチナ人児童青少年との連帯の日
2020年 09月 30日
20年前、ムハンマド・アッドゥッラ少年がイスラエル警察に銃撃され死亡した日です。
9月30日は、パレスチナ人児童青少年との連帯の日
西暦の9月30日は、パレスチナ人少年ムハンマド・アッドゥッラ少年の殉教にちなみ、イラン暦ではパレスチナ人児童青少年との連帯の日に制定されています。
2000年9月30日、第2次インティファーダ(シオニストに対するパレスチナの抵抗運動)の初日、ドラム缶と父親の背後に隠れてシオニスト政権イスラエル軍の銃弾から逃れようとした12歳のパレスチナ少年ムハンマド・アッドゥッラの動画が公開されました。
少年は、イスラエル軍の狙撃兵によって直接頭部を銃撃され殉教しました。
フランス第2チャンネルは、同局カメラマンが撮影したこの衝撃的な出来事を放映し、報道各社が事件の全容を世界に報じたことから、ムハンマド少年は抵抗のシンボルとなりました。
パレスチナ各地へのイスラエルの残忍な攻撃による犠牲者の多くを、パレスチナ人の子どもが占めている一方で、人権擁護国を自称する西側諸国は、イスラエルの犯罪を前に沈黙しています。
パレスチナ人の子どもは、両親が亡くなったり傷ついたりする出来事を目撃するだけに留まらず、自らも直接シオニスト政権の標的にされています。
イスラエル軍の犯罪行為の中で、パレスチナ人の子どもたちは直接の標的になっています。そうした迫害行為には、実弾を使った銃撃、身柄の拘束、殴打などの暴行、軍事裁判、脅迫や迫害が挙げられます。
その一方で、子どもの権利条約の第16条では子どもに対する暴力が禁じられています。
パレスチナ人の子どもを標的にしたイスラエルの行動は、国際社会の沈黙とアメリカの直接支援を背景に行なわれている暴力行為を超えた人権侵害です。特にアメリカでトランプ政権が誕生した後で、この傾向に拍車がかかっています。