9月、介護施設で新型コロナウイルスの感染者の集団=「クラスター」が発生した呉市は感染の拡大を防ぐため、福祉施設で働く職員を対象に月に1回程度、感染の有無を確認する検査を行うことになりました。
呉市では、市内の介護施設で感染者の集団=「クラスター」が発生し、施設を利用する高齢者や職員など関係する感染者はこれまでに31人に上っています。高齢者は感染すると重症化するリスクが高いため、市は施設にウイルスが持ち込まれるのを防ごうと、介護施設や障害者施設など合わせて44の施設でおよそ2000人の職員を対象に感染の有無を確認する検査を行うことになりました。検査は短時間で結果が判明する「抗原検査」を導入し、ことし12月まで月に1回程度の頻度で継続的に行うとしています。県の予算を使うため職員や施設の費用負担はないということです。新型コロナウイルスの対策で福祉施設を対象に定期的に検査を実施する自治体は県内では初めてで、呉市は「感染の確認を早期に行うことで施設内での感染の広がりを抑えたい」としています。