北海道では31日合わせて81人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、1日の感染確認は30日の69人を超えて2日続けてこれまでの最多を上回りました。また、札幌市は感染が確認され治療を受けていた市内の70代の男性が31日、亡くなったと発表しました。
31日は札幌市が、市内に住む50人と居住地が非公表の4人の合わせて54人の感染の確認を発表し、札幌市での1日の感染確認としては、今月26日の46人を超えてこれまでで最も多くなりました。
このほか、道内では、
▽小樽市の2人、
▽北広島市の1人、
▽千歳市の3人、
▽恵庭市の4人、
▽空知地方の6人、
▽石狩地方の4人、
▽上川地方の1人、
▽オホーツク地方の2人、
▽十勝地方の1人、
▽釧路地方の2人、
▽宮城県に住む1人の合わせて27人の感染が確認されました。
道内の1日の感染確認は、合わせて81人となり、30日の69人を超えて2日続けてこれまでの最多を上回りました。
年代別は20代が最多
年代別に見ますと、非公表の8人を除いて、20代が22人と最も多く、次いで40代が18人、30代と50代が11人などとなっています。
検査数は1220件でした。
道などによりますと、現在の症状が非公表の6人を除いて、いずれも軽症か無症状だということです。
36人は感染経路が分からないということです。
また、札幌市は、感染が確認され入院して治療を受けていた市内に住む70代の男性が31日、死亡したと発表しました。
一方、道と札幌市は、空知地方にあるグループホームと、札幌市の繁華街・ススキノの接待を伴う飲食店で、クラスターが発生したと発表しました。
このうちグループホームでは20代から90代の入所者と職員、合わせて5人の感染が確認され、いずれも軽症だということです。
道は、すでにすべての入所者と職員、合わせて22人を対象にPCR検査を行ったということです。
また、札幌市によりますと、ススキノの接待を伴う飲食店に関連する感染者は、92店舗の342人となりました。
道内の感染者は、札幌市の延べ2121人を含む延べ3136人となり、このうち死亡した人は110人、治療を終えた人は延べ2580人となっています。
北海道担当者「北海道全域で感染が広がって危険な状況」
北海道保健福祉部の廣島孝技監は、記者会見で、「北海道全域で感染が広がっており危険な状況だ。新たな感染者の数が増え、最多となっている理由は、さまざまな要因が考えられ断定はできないが、寒さも、ある程度、関連していると思われる。これからより寒くなるので環境的にはあまりよくない状況だ」と述べました。
そのうえで発熱や、せきがあるなど、体調が悪いときは外出を控え、マスクの着用や手洗いなどの感染防止対策を徹底するよう改めて注意を呼びかけました。