プロ野球・カープのキャッチャーでリーグ3連覇に貢献した石原慶幸選手の引退セレモニーが7日、広島市のマツダスタジアムで行われ、「日本一のファンの前で引退できることを、本当にうれしく思う」と感謝のことば述べ、19年間の現役生活に別れを告げました。
石原選手は、正確なスローイングや、球界屈指ともいわれる高いキャッチングの技術で守りの要として活躍し、球団史上初のリーグ3連覇に貢献しました。
引退試合となった阪神戦では、0対2の8回の守備でマスクをかぶり、3人目の中田廉投手を巧みにリードして1イニングを無失点に抑えました。
そのウラの打席では、同学年の阪神の能見篤史投手と対戦しライトフライでしたが、最後のフルスイングに真っ赤に染まったスタンドから大きな拍手が送られました。
試合後に行われた引退セレモニーでは、「まさか自分がカープのユニフォームを着て、19年間もプロ野球生活を送れるとは思っていなかった。ファンの声援は勇気と力を与えてくれた。カープファンは日本一のファンだと思う。そんなファンの前で引退できることを本当にうれしく思う」とあいさつしました。
そして「苦しかったことの方が多かったが、先輩・後輩・ファンの力で優勝も経験させてもらった。19年間、幸せな時間を過ごせた。本当にありがとうございました」と感謝を述べ、グラウンドを1周してファンに別れを告げました。
セレモニーの最後には、ともに25年ぶりのリーグ優勝を成し遂げたOBの黒田博樹さんと新井貴浩さんがサプライズで登場し、石原選手に花束を渡してカープ一筋19年間の現役生活をねぎらいました。