EUが、イラン人核科学者暗殺テロを非難 最近のイラン核科学者テロ暗殺に、イスラエルとMKOが関与
2020年 11月 30日
EU欧州連合は28日土曜、声明を発表し、イラン人核科学者モフセン・ファフリーザーデ氏に対するテロ攻撃を非難して、この行動を人権尊重の原則にもとる犯罪行為だとしました。
ファールス通信によりますと、このEUの声明では、「2020年11月27日、テヘラン近郊のアーブサルドにおいて1人のイラン政府高官と民間人数人が、一連の暴力的な攻撃によって殺害された。これは、EUが支持する人権尊重の原則にもとる、ひとつの犯罪行為である」とされています。
EUはまた、このテロ攻撃の犠牲者らの遺族に哀悼の意を述べ、負傷者の容体の速やかな回復を願うとしました。
そして最後に、各方面に自制を要請し、「この不安定な状況にあっては、すべての方面が冷静さを維持し、最大限に自制して何人の利益にもならないあらゆる緊張を阻止することが、常にも増して重要である」と強調しました。
27日金曜午後、テヘラン近郊ダマーヴァンドのアーブサルド地区で起きたモフセン・ファフリーザーデ氏に対するテロ攻撃は、様々な反応を引き起こしました。世界の多くの国々も、このテロ攻撃を非難しています。
最近のイラン核科学者テロ暗殺に、イスラエルとMKOが関与
イラン国際通信・イランプレスが入手した新情報によりますと、最近テヘラン近郊で発生した同国の核科学者のテロ暗殺が、軽トラックに装着された、シオニスト政権イスラエル製の遠隔操作可能なリモート機関銃により決行されたことが判明しました。
この情報によりますと、遠隔制御特別装置を備えたイスラエル製のこの機関銃は、今回の事件で殉教したイランの核科学者、モフセン・ファフリーザーデ氏を照準にすえたと同時に発射された、ということです。
また、イランの自動車企業サーイパー社がライセンス生産する日産140型のピックアップトラックの選択は、ファフリーザーデ氏のボディーガードにダメージを与えることと、イスラエル製であるという証拠を完全に破壊するためにリモートコントロールを破壊することの2つの目標で行われました。
イランプレスも、今回の事件の詳細に関する、信頼できる資料をもとに、反イランテロ組織MKOモナーフェギンおよび、シオニスト政権イスラエルの情報機関要員が今回の事件に関与していたことを確認しています。
イランプレスが入手した情報によりますと、ファフリーザーデ氏の暗殺でテロリストが使用した武器の残骸から、この武器がイスラエル製であることが判明しています。
さらに、このテロ行為で使用された武器には、イスラエル製という文字が刻印されていたということです。
ファフリーザーデ氏は今月27日、テヘラン州ダマーヴァンド郡アーブサルド地区にてテロ攻撃を受け、殉教しました。