「橋下時代」の締めくくりにふさわしい年の瀬
2020年 12月 03日
「橋下時代」の締めくくりにふさわしい年の瀬
橋下徹さんこそは、この10年間で一番思想面で日本に最も大きな影響を与えた男だろう。
今日は、東京で維新の区議がひき逃げの被疑事実で送検された。こんな男でも議員になれたのは橋下徹さんのおかげでしかない。橋下徹さんがいなければ議員になれないような人間がごろごろいる。
橋下さんは公務員と見るや「問答無用!」でぶっ叩く風潮をつくった。そして、公務員さえぶったたけばアホみたいに得票が増え、冒頭のようなひき逃げ男でも議員になれてしまう状況ができた。
「公務員はくさっている!問答無用!」という方々がまさに一番腐った公務員だったというブラックジョークだ。
広島の河井案里被告人も橋下徹さんの門下生だ。維新塾生である。この人も世襲や官僚の知事や市長をぼろくそいったり、県や市の公務員をぶっ叩くパフォーマンスで、県内の一部フェミニストも含む幅広い支持を得た。
そして橋下徹さんの本拠・大阪。橋下徹さんとその門下生らは、看護師もふくむ危機管理に携わる公務員をバッシングし、看護学校を閉鎖した。しかし、いまになってコロナ禍で、他の都道府県に支援を要請するありさまだ。
東京と広島ではトンデモ議員を製造し、大阪では府民の安全をボロボロにした。「橋下時代」の負の遺産が噴出した2020年だった。
他方で大手労働組合や立憲野党の皆さんにも申し上げたい。大手企業正社員や正規公務員中心で非正規労働者や介護労働者のことをきちんと取り組まないと、わらをもつかむ思いで大阪維新やそれに類似した菅総理にシンパシーを覚えてしまう労働者も大量にでかねない。
ともあれ、「橋下時代」は終わりにしないと疫病や災害多発の状況を乗り切れない。
by hiroseto2004
| 2020-12-03 19:15
| 新自由主義批判
|
Trackback