若者の立場から国際社会に核兵器廃絶を訴える高校生平和大使が6日、広島市の平和公園を訪れ原爆が投下された当時の状況などを学びました。
高校生平和大使は、毎年、核兵器廃絶を求める署名を集め、スイスのジュネーブにある国連ヨーロッパ本部に届ける活動などを続けています。
ことしは新型コロナウイルスの影響で半年ほど遅れて6日に、広島市での研修が行われ、ことしの大使に選ばれた県内の高校生3人を含むあわせて28人の高校生が平和公園を訪れました。
生徒たちは公園内の慰霊碑の前で被爆2世のボランティアらから原爆が投下された当時の状況やその後の歴史などについて学びました。
祖父母が被爆したという広島市の高校2年生の楠康生さんは「両親から聞いた祖父母の経験などをSNSを使って発信していきたい」と話していました。
また、長崎市の高校2年生の大隈ゆうかさんは「高齢化が進んでいる被爆者の声を同世代に伝えていきたい」と話していました。
高校生平和大使の国連ヨーロッパ本部への訪問はことしはまだ決まっていませんが、高校生たちは全国で署名を集めて国際社会に核兵器廃絶を働きかけることにしています。