トルコ大統領の「失言」うけてイラン・トルコ両外相が電話会談
2020年 12月 13日
トルコ大統領の「失言」うけて電話会談。
イラン・トルコ両外相が電話会談;トルコがイランの国家主権と領土保全の尊重を強調 - Pars Today
イラン・トルコ両外相が電話会談;トルコがイランの国家主権と領土保全の尊重を強調
イランのザリーフ外相とトルコのチャブシオール外相が電話会談において、両国の友好関係の重要性を強調しました。
チャブシオール外相は12日土曜夜、ザリーフ外相と電話会談を行い、両国の友好で親密な関係と、トルコ政府の確実な善隣外交政策を強調しました。
トルコのエルドアン大統領は10日木曜、アルメニアにより占領されていた地域の解放に因んで開催されたアゼルバイジャンの軍事演習式典に出席するために同国の首都バクーを訪れ、イランとアゼルバイジャンの国境を流れるアラス川についての分断を煽る詩の一節を詠み上げました。このエルドアン大統領の煽動的な行為は、イラン政府関係者やインターネットのイラン人ユーザーの激しい反発を招きました。
イラン外務省は11日金曜、駐イラン・トルコ大使を呼び出し、エルドアン大統領の分断を煽る発言に対するイランの激しい抗議を伝え、この件について早急に返答を行うようトルコ政府に求めました。
アゼルバイジャンと国境を接するイラン北西部・東アーザルバーイジャーン州タブリーズの人々も12日土曜、分断を煽るトルコ大統領の発言に反応し、市内にあるトルコ領事館前で抗議デモを実施しました。
チャブシオール外相はザリーフ外相との会談の中で、エルドアン大統領がイランの国家主権と領土保全を完全に尊重していると保障し、同大統領がこの詩をめぐる敏感さという繊細な点を知らされておらず、単純にナゴルノカラバフ地域にまつわるものだと解釈し、そのためにバクーの式典でこの詩を朗読するに至ったと説明しました。
ザリーフ外相も、両国の友好関係の重要性を強調し、互いに対する尊重と、トルコ大統領およびイラン政府関係者間の親密な関係について言及し、「両国の関係が、相互の信頼のもとにこれまで以上に拡大するよう願う」としました。