中東イスラエルのネタニヤフ首相は、アメリカの製薬大手ファイザーなどが開発した新型コロナウイルスのワクチンを、みずからが接種する様子をテレビで中継して、国民に接種を受けるよう呼びかけました。
イスラエルでは19日、ファイザーなどが開発したワクチンの接種が始まり、ネタニヤフ首相は、国内の1人目としてみずからが接種を受ける様子をテレビで生中継しました。
ネタニヤフ首相は「1人の人間にとっては小さなひと刺しだが、われわれ全員の健康にとっては大きな一歩だ」と述べて、国民に接種を受けるよう呼びかけました。
新型コロナウイルスのワクチンをめぐっては、接種に慎重な人もいて、イスラエルのメディアが18日に公開したアンケート調査によりますと、回答のあった875人のうち「接種したいか」という質問に「すぐにでも接種したい」と答えたのは24%だったのに対して「接種すると思うが、時間がたってからにしたい」は39%と、少し様子をみるという人が、すぐに接種するという人を上回りました。
人口900万人のイスラエルでは、これまでに37万人が新型コロナウイルスに感染し、今月に入り1日当たりの新たな感染者数が2000人を超える日もあるなど、感染が拡大しています。
イスラエル政府は、ファイザーからは800万回分の供給を受けることになっています。