岡山県内で新型コロナウイルスへの感染が確認された人が1000人を超え、伊原木知事は最大限の対策をとらないかぎり感染は止まらないとして「医療非常事態宣言」を発表しました。
岡山県内では今月に入って新型コロナウイルスの感染が急速に拡大し、20日、感染が確認された人が1000人を超えました。
県によりますと、感染者向けに確保した病床の使用率は50%前後に達していると見られ、21日午前、伊原木知事が臨時で記者会見し「医療非常事態宣言」を発表しました。
宣言では、1人ひとりが最大限の対策をとらないかぎり感染は止まらないとして、高齢者と接する人は特に気をつけることや、対策が不十分な宴会や飲食、カラオケはやめること、体調不良の人は仕事を休ませることなどを求めています。
伊原木知事は「予想を超えるスピードで感染者が増え衝撃を受けている。感染しても入院できるとはかぎらないところまで追い込まれていて、年末年始はさらに厳しくなると予測される」と述べ、県民に感染防止対策を徹底するよう求めました。
また、会見に同席した岡山県医師会の松山正春会長は「非常に厳しい状況だ。病床を増やしたいが看護師などが確保できない。日常の医療を守るためにも県民の皆さんに行動の自粛をお願いしたい」と述べました。