スイスがイラン製コロナワクチン購入の可能性
2021年 01月 31日
欧州やスイスで新型コロナウイルスワクチンが不足していることから、スイス保健省は、エジプトやイランなどの西側諸国以外のワクチン生産国と協議を行っています。
メフル通信がスイスの通商新聞を引用して報じたところによりますと、スイス保健省は、エジプトやイランなどの西側諸国以外のワクチン生産国と協議を行っているということです。
米ファイザー社の新型コロナウイルスワクチン生産は、現在問題に直面しており、一方で英アストラゼネカ社製ワクチンの認可プロセスも非常に進みが遅く、そのために欧州やスイスでは、このウイルスに対抗するための充分な量のワクチンがまだ存在しません。このことから、ワクチン供給に携わる数多くの企業や機関の調査が必要となっています。これらの企業や機関は、影響面を広げられる一方、貯蔵量確保の連鎖の穴を埋めることができます。
一方、WHO世界保健機関は、治験やその前段階にある237のワクチンのリストを発表しています。例として、エジプトの国立研究センター、ナイジェリアの研究所やインドの企業、イランの複数の機関が、新型コロナウイルスワクチンの開発に関わっています。
スイスは今のところ、ワクチンの購入に対しては慎重に対処しています。しかしスイス保健当局者の一人Nora Kronig氏は、エジプトでのワクチン調査を視野に入れていることに言及しています。
これに加えて、同機関はイランとの関係を維持しています。同氏はこれについて、「我々は、イランの保健部門と良い関係を保っている。彼らのシステムは集約された形の組織化がされ、そのために治験の実施や情報の収集に対する準備が備わっている」と述べています。
現在のところ、イランからは5つの機関がWHOのワクチンリストに掲載されています。