中国電力は二酸化炭素の排出を実質ゼロにする「脱炭素」を目指す長期的な計画を発表し、火力発電の燃料として二酸化炭素を排出しないアンモニアの活用や水力や風力などの再生可能エネルギーを最大限拡大していくとしています。
中国電力は2050年に二酸化炭素の排出を実質ゼロにする「脱炭素」を目指す長期的な計画をまとめ、清水希茂社長が26日、記者会見して発表しました。
それによりますと、発電のおよそ6割を占める火力発電について、燃やしても二酸化炭素を排出せず、次世代の燃料として位置づけられているアンモニアの活用を検討していくとしています。
また、▼水力や風力などの再生可能エネルギーについては2030年までに新たに最大で70万キロワットの発電量を増やすなど最大限拡大していくとしているほか、▼原子力については安全を前提とした早期の稼働を目指すとした上で、最新技術の導入も検討するとしています。
中国電力の清水社長は「『カーボンニュートラル』への挑戦は、すべての企業や人々が一緒になって取り組んでいく必要がある課題だ。ロードマップの実現は決してたやすいものではないが、革新的な技術開発を行って実現を目指していきたい」と話しています。