総務省疑獄事件を契機に「宴会本位政治」にサヨナラを
2021年 03月 01日
2021年3月1日
参院選広島再選挙立候補予定者 西田英範 様
県内各政党地方組織 様
県内各市民団体 様
県内ジャーナリストの皆様
総務省疑獄事件を契機に「宴会本位政治」にサヨナラを
菅総理のいわば「丞相」ともいえる役割を果たしてきた山田真貴子内閣広報官が総務省疑獄事件の渦中の3月1日、突然辞職しました。同氏は、総理長男からの贈収賄の疑いが濃い事件について、まったく説明責任を果たしていません。
今回の総務省疑獄事件の根本には「安帝」こと安倍晋三前総理が当時は官房長官だった菅総理と二人三脚で、8年かけて「『帝』(総理)の身内のために法を曲げた官僚が出世し、真面目に倫理を守った官僚が冷飯を食う」構造をつくったことがあります。前総理と現総理の政治責任は極めて重大です。
それとともに、今回の総務省疑獄事件を契機に、日本の悪しき慣習である「宴会本位政治」とでもいうべきものに終止符を打つべきです。山田広報官は宴会の誘いを「断らない女」だと豪語しておられました。それ自体が国家公務員倫理規程にも反します。また、2月25日の参考人招致における黒岩宇洋議員の質問への同氏の答弁でもあったように、2度も大病されたそうです。健康上も好ましいことではありません。
そして、なにより問題なのは「夜中に宴会でとくに男性のエライ人が決めたこと」を、会議で異論を許さない状態でとおすことが、社会のいろいろな場面で「政治」になってしまっている日本の現状です。森前会長の失言もこうした日本の現状が背景にあります。そうした「政治」には、とくに女性は参加しにくくなりますし、男性でも個人重視の若手ほど、そうしたものは嫌がる傾向が強くなっています。それにより、余計に意思決定が森前会長らにみられるような「年配男性のエライ人」や女性でも無理をして宴会を断らない山田広報官のような方に偏っていくのです。
宴会そのものを全て悪とはしません。しかし、職場や組織内のコミュニケーションをはかるなら、女性や若者が参加しやすいランチやお茶会(オンライン含む)などの手法もあります。
コロナ禍による緊急事態宣言のもと、宴会で辞職や離党をした政治家も多数出ました。
参院選広島再選挙立候補を予定されている皆様や、県内のすべての政治家の皆様、広い意味での「政治」に携わられる皆様。そして政治報道に関わられるジャーナリストの皆様にも呼びかけます。
コロナ禍、そして総務省疑獄を契機に日本社会の悪弊である「宴会本位政治」を断ち切ろうではありませんか?多様な個人の実態や意見が反映される「政治」にしていこうではありませんか?
2021年3月1日
参院選広島再選挙立候補予定者さとうしゅういち