【社説】ロサンゼルススパ侵入事件とさらなる女性に対する暴力に抗議するとともに、庶民に冷たい小選挙区制二大政党制の廃止を求める
2021年 07月 04日
6月29日ころ、米国ロサンゼルスの女性用スパで下半身を露出した男性が「今日は俺は女だ」と称して侵入した。女性利用者はこれに抗議したが、従業員は「自認否定は差別になる」との理由で男性の行動を許した。
下半身を露出して見せつけるのはれっきとした性暴力だ。厳重に抗議するとともに被害者にお見舞い申し上げる。
これに対して女性たちが7月3日、抗議デモを同スパ前で実施した。この際、反トランプ系市民運動「アンティファ」を名乗る男性多数が、抗議する女性たちに暴行を加えた。民主主義を破壊する暴挙を満腔の怒りをもって非難するとともに被害者に心からお見舞い申し上げる。
こうしたなか、アメリカのバイデン政権は本人の「自認」により自由に性別を書き換えられるパスポート制度を始める。日本の温泉の女性用スペースにも「俺は今日は女だ」と名乗る米国人男性が現れることも大いにあり得る。
日本政府は女性や子どもの人権を守るため、アメリカに対しても毅然たる対応を示すべきだ。
アンティファ系の方々は日本でもLGBT法案を推進しておられる。LGBTへの就職差別などをなくしていくことは本紙も異存はない。
同法案が成立した場合に、「「俺は女だ」と自称する男性が女子用トイレや風呂に侵入するのではないか?そうなっても通報すれば「差別」
といわれてしまい、女性やこどもの安全を確保できないのでは?」と性暴力被害者中心に女性たちから疑問・懸念があがるのは当然だ・
だが、アンティファ系の方々はそうした当然の疑問や懸念に対しても「問答無用」で「差別者」呼ばわりし罵倒してこられた。
本社社主に対しても、多くの誹謗中傷を彼らはしておられるし、中には事実に基づかない捏造のツイートなども多くされてきた。
もちろん、アンティファ系の方々が批判するドナルド・トランプさん、安倍晋三さんや系列の議員らが特に男性のDV加害者に甘い、「同性愛者は生産性がない」などと誹謗するなど、時代錯誤であるのは事実だ。「反日的な人が五輪に反対している」などという安倍さんの発言は彼の傲慢さが総理時代からかわっていないことを示している。
しかし、「問答無用(no debate)」で罵倒や暴行を加える米日のアンティファ系の方々も、アンチファシズムの名に反して、ファシズムの時代を切り開いた青年将校をほうふつとさせる。
「家父長制」をひきずる「時代錯誤」なトランプさんや安倍晋三さんと配下の政治家の方々。
「問答無用」で「性暴力加害者擁護」の「アンチ・トランプ安倍」版「青年将校」の方々。
両者とも、女性、子どもを中心とした庶民の暮らしと安心を置き去りにしているという点では瓜二つだ。
なお、こういう不毛な状況になった背景には米日の小選挙区制二大政党制の問題もある。
時代錯誤なジェンダーを押し付ける「トランプ共和党安倍的自民党」か?
「性暴力加害者擁護」の市民運動の方々を基盤とする「バイデン民主党・日本の立憲民主党など」か?
このような「二大政党」しか選択肢が事実上ないようにしている小選挙区制を軸とする現行選挙制度は大問題だ。
広島瀬戸内新聞は
#女性に対する暴力を許さない
#庶民の暮らしを立て直す確かな選択肢を
#原発ゼロ脱炭素の確かな選択肢を
#小選挙区制は廃止を
#お金がなくても堂々と参加できる政治を
の声をさらに強めていく。
もちろん、民主主義を壊す脅迫や誹謗中傷には法的な措置をふくめ、毅然とした対応をしていく。
関連リンク
「今日は俺は女だ侵入事件」に抗議する女性に暴行を加える反トランプ系市民運動「アンティファ」の方々
by hiroseto2004
| 2021-07-04 09:57
| ジェンダー・人権(DV・性暴力)
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