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by hiroseto2004

《飯塚事件発生30年》国家による取り返しのつかない犯罪・冤罪処刑

《飯塚事件発生30年》冤罪処刑の責任者たちを直撃〈1〉捜査関係者編 片岡 健http://www.rokusaisha.com/wp/?p=41742
事件の概要

1992年2月20日、福岡県飯塚市で小学校1年生の女児2名が登校途中に失踪し、翌21日に隣接する甘木市でいずれも遺体となって発見されるという幼児強姦殺人事件が発生しました。また、翌22日に遺体発見現場から数キロ離れた場所から、被害者の遺留品が発見されました。その後、遺留品発見現場付近、被害者の失踪現場付近で自動車を目撃したという証人が現れ、これに該当する車両は福岡県内で127台ありましたが、被告人がそのうちの1台を使用していたことから嫌疑をかけられました。被告人は、1994年6月23日に逮捕されましたが、一貫して犯行を否認し、無実を訴えていました。事件の経緯第一審の福岡地裁は、「被告人と犯行の結び付きを証明する直接証拠は存せず、情況証拠の証明する情況事実は、そのどれを検討しても単独では被告人を犯人と断定できない」としながら、被害者の身体等に付着した犯人の血液の血液型、DNA型が被告人と同一である等と認定し、1999年9月29日、被告人に対して死刑判決を宣告しました。また、福岡高裁は2001年10月10日に控訴を棄却し、最高裁は2006年9月8日に上告を棄却し、第一審の死刑判決が確定しました。

えん罪の疑いが強いこと

飯塚事件で用いられたDNA鑑定は、足利事件(DNA再鑑定により、2009年4月にえん罪が明らかとなった。)と同じMCT118鑑定であり、時期もほぼ同時期で、技法や技術も共通で、科警研のほぼ同様のメンバーで行われました。しかし、飯塚事件のMCT118鑑定は、足利事件以上に不出来であり、①目盛りとなる123ラダーマーカーに重大な欠陥がある、②電気泳動像のバンドの幅が広すぎ、形が悪すぎて、型判定ができない、③現場で採取した試料と被告人から採取した試料を同時に電気泳動していない等、数々の問題点があります。また、科警研は、たくさんあった鑑定試料を全て鑑定で消費してしまったと主張しており、再鑑定が不可能であるという重大な問題があります。遺留品発見現場の目撃証言は、目撃後に相当時間が経過しているのに、内容があまりにも詳細にすぎ、実際には見えないはずのことまで証言している等の問題点があります。
被害者の失踪現場付近での目撃証言も、事件発生から何か月も経過してから証言を始めた、科警研のDNA鑑定が出た後に証言を始めた、その内容もあまりにも詳細にすぎる等の問題点があります。
現在の状況
死刑執行に対する重大な疑問
2008年10月17日、足利事件でDNA再鑑定が行われる見通しであることが広く報道されました。しかし、その一週間後の同月24日、森英介法務大臣が死刑執行を命令し、同月28日、判決確定からわずか2年余りという極めて異例の早さで死刑が執行されました。死刑執行の時期や極めて異例の早い執行から、本件の問題点を覆い隠すための死刑執行ではないかとの疑問が指摘されています。被告人の遺族は、2009年10月28日、福岡地裁に再審を請求しました。再審請求では、足利事件のDNA再鑑定を行った大学教授による鑑定書が新証拠として提出されています。

ーーーー警察庁科警研のDNA型鑑定が実は当時技術的に稚拙だったことが発覚不自然な目撃証言これらをもとに有罪確定国家による取り返しのつかない犯罪だからこそ裁判所も再審請求にやたら高いハードルしかし、誤りは誤りと認めるべきでは?こういうことがある以上、死刑は廃止すべきとも言える
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by hiroseto2004 | 2022-02-06 07:27 | 司法 | Trackback