六ヶ所村近傍 十和田火山の巨大噴火を引き起こしたマグマの蓄積深度が明らかに
2022年 05月 17日
ほう。これは要注目ですね。
十和田火山の巨大噴火を引き起こしたマグマの蓄積深度が明らかに
十和田火山の周辺には重要な原子力関連施設が存在するため、巨大噴火に関わるマグマの蓄積条件を明らかにすることが求められている。十和田火山では、西暦915年に有史以来で最大規模の爆発的な噴火があり、その噴出物は巨大噴火と同様、二酸化ケイ素(SiO2)に富んだ組成であった。この噴火年代は、地質学的に見て最近であることから、現在もマグマが地下に蓄積している可能性があり、早急な地下構造の究明が望まれていた。最近、十和田火山の地質情報が地質図にまとめられ(2019年8月20日、産総研プレス発表 1)、巨大噴火時の噴出物の分布域と化学組成などが明らかにされた。われわれは、地質図から判明している巨大噴火時の噴出物を用いて、岩石融解実験を実施し、噴出物がマグマとして蓄積していたときの温度と圧力を推定した。
なお、本研究は、原子力規制委員会原子力規制庁の委託事業「原子力施設等防災対策等委託費(巨大噴火プロセス等の知見整備に係る研究)事業(2019〜2021年度)」の支援を受けて行った。
by hiroseto2004
| 2022-05-17 06:52
| STOP核燃料サイクル
|
Trackback