円高の時に食料を含む供給能力を切り捨て過ぎた いまこそ21世紀の殖産興業・グリーンニューディールを
2022年 06月 13日
ついに1$135円に突入。
それを喜んでいる場合ではなかったのです。こういうことのつけは
かならずやってきます。
こうしたいまこそ、福祉(介護や保育)、食料(安全保障)、エネルギー(原発ゼロのエネルギー安全保障と気候変動対策)等での「殖産興業」的なものがいま必要でしょう。
もちろん、明治のそれとはちがって、民主的なコントロールのもとで、きちんとした労働条件で労働者を雇用して行うのです。
これは、西洋風にいえばグリーンニューディールともいいます。
日本の大手企業は給料カットで儲け内部留保は増やしても設備投資を十分していません。そこをガツンと国が埋めることが必要なのです。
円安が進んでいます。
実際には海外がインフレなのに日本がデフレだった時期にずいぶん、日本の実質実効為替レートは円安になっています。実質実効為替レートとは貿易量や物価水準を基に算出された通貨の実力を測る総合的な指標です。
1995年を頂点に日本の実質実効為替レートは落ち込んでいます。
現在では1970年代前半並に円の価値は落ち込んでいます。
なんだかんだいって、1995年ころが日本は一番栄えていた。
しかし、円高に焦って海外に生産拠点を過剰に移転。
そして、国内でも新時代の日本的経営により、非正規雇用をふやして労働
コストを下げることでの利益の確保に走った。新機軸を打ち出したことによる
ものではなかったから内部留保だけがつみあがった。
政治も農業を切り捨て、公共サービスを私営化していった。学費の値上げ
など新自由主義は続いた。かくて、労働力の供給も先細りでそれを外国人労働者
で埋めようとした。
安倍時代にはすでにジャパンイズチープといわれていました。それを喜んでいる場合ではなかったのです。こういうことのつけは
かならずやってきます。
いまや、円安で食料やエネルギー価格の高騰に日本は苦しんでいます。
また、このままだと給料が国際的にみてもひくすぎて外国人労働者もきてもらえな
くなるのも時間の問題です。
いまより円高のときに円安に備えて一定程度の食料を中心とする供給能力を維持しておかなかったことが問題です。生産拠点を海外に移転しすぎたのが問題です。
労働者の給料をひくくおさえ、労働者を切り捨てすぎたのが問題です。
まとめれば、1990年代以降、日本は円高状態に過剰適応しすぎて、なんでもかんでも切り捨て過ぎていたのです。
そのつけが回っているのです。
もちろん、明治のそれとはちがって、民主的なコントロールのもとで、きちんとした労働条件で労働者を雇用して行うのです。
これは、西洋風にいえばグリーンニューディールともいいます。
日本の大手企業は給料カットで儲け内部留保は増やしても設備投資を十分していません。そこをガツンと国が埋めることが必要なのです。
by hiroseto2004
| 2022-06-13 13:21
| 経済・財政・金融
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