自治体キャラバンに参加、介護現場含む賃上げなどへの協力を要望
2022年 11月 08日
さとうしゅういちは、11月8日11時からは労組や市民団体による国民大運動実行委員会による自治体キャラバンに参加しました。わたし・さとうしゅういちは広島自治労連を代表して参加させていただきました。
自治体の首長と議会双方に、全体の奉仕者として住民のために仕事をしていただくよう要望するとともに、国や県に対しても制度改善へ向けて突き上げていただくよう
お願いするものです。
この日はまず、わたしにとり、組合の上司でもある広島自治労連の浜崎書記長
が代表して、要請書を先方の首長(代理で担当部長)、議長(代理で事務局長)
に提出しました。
そして、各分野からお願いをしました。
要請書では、
国保料や介護保険料について、減免の充実や減免の周知徹底、事業主にも国保の傷病手当を求めています。
物価の高騰については、医療や介護などの事業所への支援の充実を求めています。
最低賃金については、1500円に引き上げることを求めています。
子ども医療費については、県としても、小学生以上にも助成を行うことを求めています。JR芸備線などについては、国の責任で維持するように求めました。
その後、参加者から具体的に要請が行われました。
病院の経営者からは、年間で数千万円、光熱水費の負担が増えているとの訴えがありました。
医療者の団体からは経済的困窮からがんの治療などが手遅れになって亡くなった人が続出していることへの対策を求めました。また、医療関係の労働組合役員からは
「弊社ではここ数年で10円しか時給が上がっていない。」と窮状の訴え。最低賃金を上げることで、韓国では一時は混乱が起きたが、現在では一人当たりGDPでも日本を抜いている、と指摘。賃上げの必要性を力説しました。
わたしは、自分の勤務先の安芸郡の介護現場から東京に外国人労働者が次々と流出している問題を主に取り上げました。
「このままでは介護現場は持たぬ。3%の政府の賃上げでは到底足りない。介護現場の大幅賃上げに協力していただきたい。」
「弊社の場合、日本人スタッフが最低賃金ギリギリ、外国人労働者がその約1割増し、派遣のわたしが1100円。それでも、外国人労働者は出て行ってしまう。円安の中で、ちょっとでも故国に送金をしないといけない彼女たちのことを思えば止められない。最近では、外国から広島に来てしばらくして東京の方が給料が高いことを
知って弊社を辞めていく方も多い。すぐにやめられてしまうと、戦力として育たない。」
「もちろん、最低賃金と同額の日本人については、若者は入ってこず、年金が足りないから働かざるを得ないという年配の方が多い。」
と訴えました。
安芸郡のこの自治体では実は町長さんも外国人登録が伸び悩んでいることを
「なぜだろう?」と気に掛けて、この日対応された部長さんに分析を命じていらっしゃっらとのこと。そうすると、介護現場の労働者が転出が多いことがわかった
とのことです。
部長さんは、わたしの発言をお聞きになって、
「そういうことか?!よくわかりました。」
と納得されてました。
また、最低賃金を全国一律1500円にすることについて
「東京は物価が高くて生活費も高いのでは?」
という当局の方からの疑問に対しては、同行した組合幹部の方から
「東京は住居費は高いけれども、公共交通が発達している。地方は
クルマに依存せざるをえず、維持費がかかるので生計費はあまりかわらない。」
と補足。
わたしからも
「東京は、実は安い飯屋も多い。わたしは2000年に東京から広島に来たが
期待ほど安くなかった。しかし、さらに山間部に赴任すると、メシを食うところは少ないしあっても広島市より高い。地元の商店に並ぶものも高いし品質もいいと言えない。だから、地方の最低賃金も上げないと結局、外国人も日本人の若者も流出してしまうと思う。」
と自分の東京、広島市、広島県の山間部でのそれぞれの体験から力説させて
いただくと、納得されていました。
自治体幹部の方とも、実体験に基づいて、要望をしていくことの重要性を感じました。
by hiroseto2004
| 2022-11-08 13:17
| ジェンダー・人権(労働問題)
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