評判が悪くなかった保育士・介護士が壊れていく日本
2022年 12月 05日
評判が悪くなかった保育士・介護士が壊れていく日本
裾野市の保育園の虐待事件。実は、この園自体の評判は悪くなかったという報道もある。また、3人の被疑者の保育士も評判が悪いわけでもなかったという。
今回、とくにまずいのは、経営側の問題だろう。隠ぺい体質だ。機密保持を口実に、告発をさせない姿勢が、結局のところ、不適切な保育がしまいには虐待にエスカレートするのを止められなかったということではないだろうか?
園長を市長が告発したのは当然だ。
もうひとつ、わたしは、介護現場しか知らないが、介護においても、真面目系の介護職員がぶっ壊れていくケースを見てきている。
一つの人物像としては以下のような人だ。
意外とベテランの女性職員。
労働者の権利を行使するのは否定的。
献身的にやるのに、ともすれば酔っておられるような方。
そういうタイプの人が、とくにコロナ禍以降、おかしい。
利用者に対して、大声、威圧的に声掛けしたり。
ともすれば、強引な介助をしたり。
傍で見ていてひやひやするケースもあった。
おかげで「女は怖い」と女性拒否になり、亡くなるまで
何か用があれば男性であるわたししか、手招きして呼ばない
という女性利用者もおられた。
わたしも、上記のような場合、一応、経営者側にはまずいのではないか?という話はするが、きちんと対応してくれているのかどうか?虐待と不適切介護の境界付近の場合は、なかなか指導に動かないのだろう。
ベテランの女性職員の場合、自己犠牲にして働くのを
当たり前という感覚がしみ込んでいる方も多いのだろう。
あくまでわたし個人の皮膚感覚ではあるが、男性や女性でも若手、あるいは外国人労働者の場合は、もうちょっと労働条件にシビアになる傾向が見える。
ともかく、そうして我慢してきた挙句、ついつい利用者に
つらくあたってしまうのだろうか。
これでは本末転倒だ。
介護労働者、保育労働者も、自己犠牲を過度にするのではなく、
労働者としてきちんとした労働条件を自分の所属法人はもちろん、介護保険や保育の制度を運営する自治体、さらには予算を握っている国に要求していった方が精神衛生上もよい。
ストレスをため込んで、ぶっ壊れて、子どもや障がい者、お年寄りに迷惑をかける前にやることがある。
それにしても、人々が自分の親や子どもという最も大事な人を預ける場所が壊れていく。
「反撃能力だ!」などといって、安倍さんでもしなかった先制攻撃をできる武器購入へ走る岸田さんやそれを容認しつつある野党第一党幹部。だが、金正恩や習近平、プーチンらを抑止する云々の前に、日本が自壊・自滅しつつあるのではないか?
保育士の友人が「命を預かる仕事なのに給料が割に合わない」と愚痴をこぼしてました。ストレスや不満が子供に向かうのは言語道断だけど、必要以上に手の掛かる子供や、親御さんの対応、同僚や上司との人間関係など思う以上にストレスはあるだろうと思います。介護も含め人間相手の仕事はそれなりの待遇も必要だと思う。子供が好きで勉強して免許も取ったはずなのに。今は子供の心のケアをしてあげてほしい。それにしても、ここまで問題にならないと動かなかった園も役所も本当に信じられない。いじめや虐待など加害者が守られる世の中は間違ってる。
by hiroseto2004
| 2022-12-05 21:11
| 介護・福祉・医療
|
Trackback