既存のプロ以上に腐敗し、破綻する湯崎知事・平川教育長〈木に竹を接ぐ米国移植〉路線――既存の広島の政治・行政は腐りきっていたのは事実だが
2023年 01月 02日
既存のプロ以上に腐敗し、破綻する湯崎知事・平川教育長〈木に竹を接ぐ米国移植〉路線――既存の広島の政治・行政は腐りきっていたのは事実だが
従来の広島の政治・行政、特に現知事の湯崎英彦さんが就任した2009年時点のそれは、全国と比べても、時代遅れだったのは間違いありません。わたし自身も、2009年の知事選で湯崎さんに投票したのは、時代遅れの部分を変えてほしいという思いからでした。
広島の政治・行政の古臭さは、わたくし、さとうしゅういちは現役県庁職員だったときの経験、そして2011年に県庁を辞して河井案里さんに挑んで以来の経験。一方で、全国の特に女性議員の選挙応援に駆けつけてきた経験から、これは自信を持って断言できます。政策論議がほとんど不在と言っていい選挙の在り方などは、今でも健在です。
広島の政治・行政の古臭さの責任については、前知事(故人)やそれを支えたオール与党の県議、一部労働組合やまた広島のマスコミも重いものがある。
これは、広島がかつては災害が少なかったこと、工業がそれなりに盛んで、1975年頃、一時は一人当たり県民所得が三位になったほど栄えていた時代の成功体験などもあるのでしょう。「変える必要性をあまり感じなかった」ことが災いしているとも言えます。
しかし、だからと言って、例えば、「アメリカンなもの」を急に移植すればうまくいくのでしょうか?木に竹を接ぐようなことになるのではないでしょうか?
湯崎知事、平川教育長(官製談合防止法違反などで告発される)のやっていることはまさにそれです。
確かに、従来の日本の教育が先進国でも古臭いのは確かだし、広島がその典型だったのも事実だろう。特に広島の場合は、前知事時代に中央官僚統制の教育に転じて、古臭さはひどくなった。
こうしたことを背景に、改革は確かに必要です。
だが、それが縁も所縁もない平川教育長を一本釣りしてくることだったのでしょうか?
グローバルエリート校を69億円もかけてつくることだったのでしょうか?
いきなり、「自己表現」などというアメリカンな手法を取り入れた入試に変えることだったのでしょうか?
平川教育長の不祥事は、これはこれで重大事件です。このまま放置したら、県庁や学校現場全体が腐ってしまう。平川教育長を湯崎知事はただちに罷免すべきです。証拠自体は、外部調査で既に出そろっている。広島県警は、同じビルで仕事をしている平川教育長を逮捕して証拠隠滅を防いだ方が良いでしょう。
しかし、それと同じくらい、湯崎知事、平川教育長の「木に竹を接ぐ」ような「改革」は広島を壊してしまうし、当人らが県庁を去ったころに大変なことになるのではないでしょうか?
だいたい、大人の世界自体が広島は古臭い。大人の古臭さを是正しないまま、アメリカンな教育を受けても子どもが成長した後に気の毒である。というか、たぶん、広島を出て行ってしまうだろう。
そして、皮肉だが、平川教育長自身がお仲間と癒着という、まさに「古臭さ全開」でした。
もちろん、既存のプロ、すなわち、官僚なり、議員なり、教師なりが古臭く見えたのは事実です。
だが、平川教育長は公務員倫理というものが全くない状態で無茶苦茶をやって既存のプロ以上に腐敗してしまいました。
他方で、非正規の先生が1000人以上公立学校にはおられるのに、それは放置。まさに、新自由主義と言っていいでしょう。
そしてまた、議員やマスコミと言った既存のプロの側も、また、知事や教育長のやりたい放題を容認してきました。ただ、国が進めてきた新自由主義を素直に進めてきたという意味では、「従来の延長」と言えるのかもしれません。その時、その時の国なり、力があるものに追従するのが広島の既存のプロということでしょう。
前知事が進めた新自由主義(市町村合併・公務員削減)で広島が弱って、県民が自信を喪失しかけたところに、湯崎・平川コンビが付け込んだともいえます。わたし自身も2009年には湯崎さんに投票したわけで付け込まれたといえるでしょう。
マスコミにも問題があります。河井案里さんのような、自民党の反主流派は厳しく追及した広島マスコミも、知事がやることとなると途端に甘くなる。
その延長に官製談合防止法違反事件があったのではないのでしょうか?
また、広島の左翼の中でも、湯崎知事の平和記念式典を評価する勢い余って、政治の中身のチェックを怠った面はあるのではないでしょうか?
既存のプロの怠慢と、一見新しいものに見えた湯崎・平川コンビの腐敗が共鳴しあい、広島県の政治・行政は腐りきっています。
裏を返せば権力にガツンとモノを言う気風がない。きちんと政策議論をする気風がない。そこを変えることが、広島の政治・行政立て直しのカギです。
広島の政治・行政のリニューアルの先頭にさとうしゅういちは立っていきます。
by hiroseto2004
| 2023-01-02 19:57
| 広島県政(広島県議会)
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