【広島県議選・安佐南区・さとうしゅういち】必要な公務員は常勤で補充し、県民の安心と若者の雇用を
2023年 03月 30日
広島県では、前知事のもとで、市町村合併と県から市への権限移譲を全国のトップランナーとして進めました。その結果、県も市町も大幅に職員を減らしました。しかし、現実には行政ニーズも多様化する中で非正規公務員や外部委託の増加でそれを補っている実態があります。そして、西日本大水害2018では、公務員不足が露呈。いまだに復旧・復興が完了できていない個所も多く残っています。コロナ禍では一年で二年分働かされた県庁職員もいます。また、トラブル多発の高速道路二葉山トンネル問題では専門性のある職員がいないために業者丸投げになっているという指摘もあります。
非正規公務員は、困っている県民の相談や支援に当たる分野で特に女性に多くおられます。高い専門性をお持ちでありながら、労働条件が悪く、いわば差別、使い捨てをされています。
県庁職員時代から裁判闘争の支援もさせていただきました。非正規公務員の方の正規化を最優先にしつつ、必要な公務員は増やすことを、いまこそ提案します。
外部委託は委託先企業の儲けの分、高くつきますし、県外企業への委託であれば県外にお金が流出してしまいます。
そもそも、広島県のような地方では、公務員は大事な若者の雇用の受け皿です。それを減らすことは地域にとって自滅行為ではないでしょうか?若い人が地域にとどまってもらうことで、地域のアップデートも進むという部分もあります。公務員を減らすことで地域のアップデートを余計に遅らせることにもなります。
福祉、環境、防災、教育、ITなど不足している公務員は常勤で補充し、きちんと育てていくことを求めます。
わたくし自身、民間の介護福祉士として、現在の方がかつて県庁職員だった時より労働もきつく給料も安いことは実体験しています。しかし、だからこそ、公務員を叩くのではなく、低すぎる労働条件の方を引き上げることこそ、政治の責任であると考えます。例えば、介護や保育労働者も、農業の方も、公務員並みの暮らしができるようにするのが筋と考えます。