広島瀬戸内新聞ニュース 汚染水流出!こんな本郷産廃処分場がなぜ許された?!
2023年 06月 10日
https://youtu.be/DG_-6NGcRg0
繰り返しますが、三原市本郷町南方の三原市・竹原市の水源地のど真ん中につくられたJAB協同組合の産廃処分場
から硫黄や金属臭がする排水が流出。
近くの田んぼや三原市民の8割の水源、また沼田川や瀬戸内海を直撃。
知事の湯崎英彦さんが就任直後に高く評価していた八天堂のクリームパンも当然、この水源の水でできている。
こんな有様では、三原の食品や竹原の酒、瀬戸内海の魚にも大打撃。経済にも大打撃だ。
いま、広島県三原市の本郷産廃処分場を巡って起きていることを野球に例えると
遊撃手の湯崎選手(知事)がアウトにしないといけない(他の都道府県なら不許可になるような)平凡なゴロ=産廃処分場を許可(トンネル)。
左翼手の吉岡選手(地裁仮処分裁判長)も処理を誤り打球は左翼柵際に。カバーに入ったはずのセンター(高裁)もぼんやりしている(3月29日不当決定)隙に、打者の汚染水が本塁へ生還してしまった。
見方を変えると、ニセコ町が2011年、北海道が2012年に水資源保全条例をつくって以来、12年間、何もしてこなかった知事の湯崎さんのエラーであり、また、危険があるのに(現時点では危険から現実へ)、知事の判断を是としてしまい、産廃処分場稼働を認めた吉岡裁判長、そして稼働後もそれを追認した高裁のエラーです。
水資源保全条例がない広島めざして全国の産廃が集中
道県の条例
道県 条例名
北海道 北海道水資源の保全に関する条例
秋田県 秋田県水源森林地域の保全に関する条例
山形県 山形県水資源保全条例
茨城県 茨城県水源地域保全条例
群馬県 群馬県水源地域保全条例
埼玉県 埼玉県水源地域保全条例
山梨県 山梨県の湧水保全に関する条例
新潟県 新潟県水源地域の保全に関する条例
長野県 長野県豊かな水資源の保全に関する条例
石川県 水資源の供給源としての森林の保全に関する条例
富山県 富山県水源地域保全条例
福井県 福井県水源涵養地域保全条例
岐阜県 岐阜県水源地域保全条例
徳島県 徳島県豊かな森林を守る条例
宮崎県 宮崎県水源地域保全条例
広島県はないために、条例がある群馬や長野からバンバン産業廃棄物が本郷産廃処分場に入り、現在、硫黄や金属のような悪臭を伴う汚染水が川や田んぼ、三原市民の8割の水源、そして瀬戸内海へと流れています。
そもそも、国がまだ、安定型産廃処分場と言う類型をのこしているのも問題
弁護士会も廃止を求めている。
安定型処分場は、法の理念と裏腹に粗雑な運用がなされ、多くの問題を引き起こしてきました。
国も、安定型処分場の問題点を認識し、度重なる汚染事故や不法投棄を契機として、1997年以降、度々関係法令の改正を行ってきましたが、いくら規制を厳しくしても、完全に安定5品目とそれ以外とを分別することは極めて困難であり、安定5品目自体に性質が安定していないものがあるという問題や、あるいは有害物質の流出・拡散の危険性があることも、何ら解決されていません。
そこで、日弁連では、安定型処分場が今後新規に許可されないよう求める意見書をとりまとめ、2007年9月6日、環境省に提出しました。
意見の趣旨は、下記のとおりです。
「廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令」及び「一般廃棄物の最終処分場及び産業廃棄物の最終処分場に係る技術上の基準を定める省令」の安定型産業廃棄物最終処分場の設置に関する条項の改正を行い、安定型産業廃棄物最終処分場という類型を廃止し、今後新規に許可されないよう求める。
by hiroseto2004
| 2023-06-10 20:51
| 環境・街づくり
|
Trackback