さとうしゅういちが広島県知事なら こんなあいさつにする【平和記念式典】
2023年 08月 07日
本日、被爆78年を迎えるに当たり、原爆犠牲者の御霊(みたま)に、広島県民を代表して、
そして、今なお、後遺症で苦しんでおられる被爆者や、御遺族の皆様に、心からお見舞いを申し上げます。
核兵器を初めて明確に禁止した核兵器禁止条約発効から2年半が過ぎました。
謹んで哀悼の誠を捧げます。
そして、今なお、後遺症で苦しんでおられる被爆者や、御遺族の皆様に、心からお見舞いを申し上げます。
核兵器を初めて明確に禁止した核兵器禁止条約発効から2年半が過ぎました。
先のG7広島サミットでは、本県からも多くの移民がおられるブラジルの大統領が同条約の批准
を表明し、サミットにおける唯一と言っても良い具体的な成果となりました。
一方で、未だに紛争相手国を核兵器で威嚇をする為政者、他人は持ってはだめだけど
自分たちは防衛目的だから持っても構わないと開き直る為政者たちが後をたちません。
圧倒的な戦力で軍事演習を繰り返す為政者、それにミサイルや核開発で対抗する為政者も
います。
こうした中、実際には核兵器が使用されかかったことは何度もあります。
核戦争による人類滅亡に至らなかったのは偶然が重なった上での幸運に過ぎないことを
肝に銘じるべきです。
人類滅亡を防ぐには核兵器は禁止しかありません。
さて、本日、この式典にご臨席の皆様。まだ朝だというのに暑すぎませんか?
気候変動はもはや気候非常事態というべきであり、温暖化というより沸騰化の段階というべきです。
本県においてはここ数年、記録的な豪雨災害が相次いでいます。
本年も日本全国で全世界で異常気象が相次ぎ、多くの人々が被災されています。
為政者は軍事力の増強ではなく、災害で困っている人の救援に全力を尽くすべきです。
もはや、人類はいつまでも軍事力で争っている場合ではありません。
気候危機もまた、人類滅亡の危機ではないでしょうか?
軍備ではなく気候危機の打開、被災者支援などにお金やヒトを割くべきときです。
日本政府には、せめて核兵器禁止条約にオブザーバー参加するとともに、全世界に
停戦と、気候危機打開や被災者救援に全力を挙げるよう呼びかけるようお願いするものです。
安全保障環境が厳しいというのであれば、日本周辺を含む全世界でいまだ終結していない戦争の
終結に努力すべきです。戦争終結のための対話であれば、広島という場所をお貸しする
準備はあります。
存在する限り人類滅亡の引き金となる核兵器をなくすとともに、
軍事による安全保障ではなく人間の安全保障を求める世界を実現するため、
全力を尽くすことを改めてここに誓い、平和へのメッセージといたします。
広島県知事 さとうしゅういち
by hiroseto2004
| 2023-08-07 12:43
| 反核・平和
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