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庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004

そごう・西武労組のスト決行、社会的な意義は大きい

1970年代後半以降、協調的な労働運動へ。
しかし、1990年代半ばくらいから経営側が調子にのり、
労働者に対して一方的に不利な労働条件改悪を押し付けるようになる。
その状態が四半世紀続いてきたが、そうした状況に一石を投じたと言えますね。
そごう・西武労組の交渉相手は米国ファンドとヨドバシカメラに変わりますが、ストを
9割以上の組合員の賛成で打ち抜いた組合は舐められないでしょう。

また、今年は3月に国立病院機構でもストライキが行われました。
業界は違えど、例えば介護や保育など、労働のきつさの割に、給料が見合っていない
業種などでも、ストライキを背景に改善を迫っていくという機運も出てくるのではないか?
【ストが教える希望】
 そごう・西武労組が31日西武池袋本店でストに突入した。もう、たくさんの投稿が出ているので、1日見ていて感じたこと。やはり、労働者がストライキで闘うことは希望だってことだ。
 労組の寺岡委員長は今日のストの最後にこう言った。「お客様には休業という形ご迷惑をおかけしているが、引き続きシャッターがおりっぱなしにならないよう、お客様が百貨店で夢と希望を買える場を引き続き作っていけるよう、明日から通常の組合活動、営業を続けられるように労使で頑張っていきたい」
 この日、セブン&アイは売却を決議し、ストでも売却は止められなかった。「何だそんなもんか」と思う方もいるかも知れないが、ストを打てた組合は強いよ。次に交渉相手となるのは米国のファンドとヨドバシ。きっと力強く闘うと思うよ。相手だって、ストを打ち抜ける組合は、ハナから恐怖を感じるだろうよ。
 もう一つ。大阪から連帯を表明するため、夜行バスで駆けつけた定時制高校の先生がいた。昨晩、学校終わってからバスに飛び乗ったんだって。「ストライキに立ち上がった労働者を孤立させてはいけない。応援する人もいるよと伝えるためにきた」と。泣けるなぁ。定時制だから、働いている生徒も多く、労働者の権利について語る事も多いんだって。「生徒に立ち上がった労働者の姿をきちんと伝えたい。世の中には厳しい労働状況に声を上げたくても、声を上げられない仲間が多い。大きな組合がこうして立ち上がれば、それは苦しんでいる人の希望になる」と

そごう・西武労組ストライキ実施 西武池袋本店 セブン&アイ売却決議 | NHK

豊島区が地元 20代男性「ストライキ 教科書でしか知らなかった」

豊島区が地元だという20代の男性は「ストライキは教科書でしか知らないので、とても驚きました。西武池袋本店は子どもの頃から親しんだ場所で、百貨店として存続してほしいですが、無くなってしまうはもっと嫌なので家電量販店が入ってもしかたないかなと思います」と話していました。

また、夫と池袋を訪れていた60代の女性は「昔は鉄道会社などでよくストライキをやっていましたがとても久しぶりに見た気がします。今回は1日だけなので大きな影響はないと思います。西武池袋本店に行けばなんでもそろうイメージで若い頃から通ってきましたが、最近は少し勢いがなくなっているのかなと感じてはいました」と話していました。


都内在住 70代男性「意思表示するのは大事」

一方、埼玉県の50代の女性は「ストライキについては好意的に受け止めています。従業員の方がとても心配で、雇用が守られるようにしてほしいです」と話していました。

都内に住む70代の男性は「働いている人たちがこういう形で意思表示するのは大事なことではないかと思います。ストライキ自体とても久しぶりで一石を投じたと感じます」と話していました。

専門家「社会的な意義大きい」

労使関係に詳しい立教大学の首藤若菜教授は、今回のストライキについて、「企業再編で、労働条件が低下しても、労働者側がのんできたケースが多い中で社会的な意義は大きい」と話しています。

首藤教授によりますと、日本でも1970年代半ばまではストライキが多く実施されてきましたが、労使ともに負担が大きく、その後は、事前に話し合いで解決する協調的な労使関係が構築されてきたということです。

そごう・西武の労働組合も百貨店の経営が苦しいことを踏まえ、経営側と協議して雇用が守られることを前提に、経営側の考えを受け入れてきた協調的な労働組合だとして、今回のストライキは、売却前に組合側が納得できる形で十分な話し合いが行われてこなかった結果だとしています。

首藤教授は、「1社の事例ではあるが、十分な話し合いがされず、強引に企業再編を進めようとすると、大きなリスクになりえることを示したという意味で、ほかの企業の経営層にとってもインパクトは大きかったのではないか。労働者にとっても、労働条件に納得できない場合に声を上げて行動に移した組合の 動きに勇気づけられた人も多かったのではないか。企業再編で労働条件が低下しても労働者側がそれをのんできたケースが多い中で、社会的な意義は大きい」と話していました。


by hiroseto2004 | 2023-08-31 19:49 | ジェンダー・人権(労働問題) | Trackback