ガザ・ジェノサイドをやめろ! 原爆ドーム前スタンディング 11月17日(金)
2023年 11月 17日
ガザ・ジェノサイドをやめろ! 原爆ドーム前スタンディング
11・17(金)17時集合
17時30分から アピール、一言スピーチなど(歌や詩の朗読なども歓迎)
※寒くなりました。降雨の可能性もあります。しっかり着込んで、防寒・防雨のご準備をお願いします!!
可能な範囲で:
・LEDろうそく(100円ショップなどで200円程度で買えます)。
・プラカード、メッセージカード
・思いを可視化出来るもの(その場にいる人は限られているので、見て分かりやすい写真や映像を拡散させましょう)
※呼びかけ人サイドでも準備があるので、手ぶらでもとにかく集まりましょう!各人の寒さ対策・雨対策を優先して下さい。
よろしくお願いします。
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11・4ガザ地区停戦緊急行動
今すぐ停戦を!
日本政府の攻撃黙認糾弾
11月4日(土)東京都千代田区のイスラエル大使館前で、パレスチナ・ガザ地区
での停戦を求める緊急行動が午後2時から行われた。「ガザ地区停戦緊急行動実行
委員会」が主催するこの日の行動の呼びかけ人は、雨宮処凛、鎌田慧、田中優子、
上野千鶴子、神田香織、永田浩三、落合恵子、佐高信、前川喜平といった知識人、
ジャーナリストたち。呼びかけ期間も短い、緊急の行動にも関わらず、1600人
もの市民、労働者、学生などが参加し、人びとの危機感の強さ、そして不安と怒り
の深さを示す行動となった。
主催者を代表して発言したジャーナリストの鎌田慧さんは、「やむにやまれず今
日の行動を呼びかけた。国連では121カ国が停戦決議に賛成したにもかかわらず、
日本は棄権した。そこで私たちは人の命を救うため、瓦礫の下で苦しんでいる人た
ちを救うために行動を起こすことになった」と語った。
佐高信さんは、「足がふるえながら壇上に立っている。武器では平和を守れない。
命に敏感でない首相になぜ平和を守れるのか」と怒りをこめ「日清、日露の戦争に
勝利した、という『不幸』をかみしめながら共に歩んでいきたい」と語った。
雨宮処凛さんは次のようにアピールした。「10月7日以後、ニュースを見るのが
怖くなった。在日のイスラエル人が抗議した時に、私は初めてここに来た。『私は
人間の顔をした動物ですか』というプラカードを掲げるしかないという状況を変え
る、ということだ」。
講談師の神田香織さんは「残虐な写真に耐えられない。小さい子どもたちが吹き
飛ばされている。東京大空襲でジェノサイドを受けた日本は、こんな残酷に抗議す
る決意がない」と語る。「国連にも、アメリカ、イギリスにも反省のかけらすら見
られない。パレスチナの人権は国連旗の下で妥協の余地はない。人権を擁護する人
たちと連帯しよう」と訴えた。
落合恵子さんから「世界は変わる」というメッセージが紹介された後、武器取引
反対ネットワークの杉原浩司さんは、日本政府、そして日本の名だたる軍事企業と
イスラエルとの連携が進められていることに注意を喚起した。
私たちは、自衛隊のパレスチナへの「派兵」という事態が「可能」であるとは考
えないが、国連を通じた「紛争解決のための協力行動」の一環として、そうした活
動分野に自衛隊を投入しようという圧力は、国際的にも・国内的にもいっそう警戒
を要するものになっている。労働者・市民の国際連帯の闘いは、そうした中でより
具体的な拡がりを持った運動となる必要がある。
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米国 民主党を揺り動かす
パレスチナ連帯運動
ダン・ラボッツ
パレスチナ連帯
全国に行動拡大
イスラエルがガザに対する爆撃を継続、拡大し、ガザ進行に乗り出す中で、その
2週間目の間、ニューヨーク、シカゴ、ヒューストン、デンバー、ロスアンジェル
ス、さらに他の都市で、休戦を求める抗議のデモとして何千人もが行進した。パレ
スチナ人やユダヤ人のグループが先導し、抗議行動参加者たちは、休戦だけではな
く、イスラエルのジェノサイド戦争の終結とイスラエルに対する米国の資金供与を
止めることをも求めて声を上げた。ニューヨークの参加者たちは警察が300人を
逮捕する中グランド・セントラル・ステーションを占拠し、学生たちはいくつもの
大学キャンパスでデモを行い、一方高校生たちはいくつかの都市で授業を放棄し教
室を出た。同時に、数十万人の米国人が休戦を求める請願に署名した。
イスラエル支持
これまで当然視
一握りの進歩派が休戦決議案を提出し、バイデン大統領の支持率が劇的に下落し
始める中、この抗議行動が民主党を揺さぶることになった。最新の世論調査は、民
主党員を含むほとんどの米国人がイスラエルへの共感を示したが、米国人の67%は
休戦を求めていることを明らかにしている。それでも、進歩派が下院に休戦決議案
を提案した時、それを支持したのは435人中18人にすぎなかった。バーニー・サ
ンダースの300人以上になる元スタッフメンバーが彼に休戦決議案の上院提出を
促したが、彼はそうすることを断った。代わりに彼は、ガザに援助を持ち込むため
の「人道的停止」を求めたが、それはその後バイデンが採用した立場だった。
1948年のイスラエル建国以来、米国政権は、民主党の下であれ共和党の下で
あれ両者共、すべてのイスラエル政府を支援し、この75年間軍事と経済の援助とし
て2600億ドルを提供してきた。米国内には全人口の2・4%になる800万人
のユダヤ人がいるが、かれらの70%は民主党支持者だ。ユダヤ人の多数派はイスラ
エルを支持している。そして多くの世俗的でより若いユダヤ人はイスラエルに批判
的だとしても、米国内のシオニストロビーは非常な影響力をもっている。パレスチ
ナ人人口は、より大きなアラブ系米国人200万人の中で20万人にすぎず、影響力
としてはこれまではるかに小さかった。いずれにせよ、現在まで米国政府のイスラ
エル支援は、当然のことと思われてきた。
政治エリートに
民衆が対抗開始
しかしながら今日、瓦礫の中死んだ子どもを運んでいるパレスチナ人の男たちを
映し出している毎日のTV上にあるイスラエルのガザ攻撃によって、民主党には亀
裂が入り始め、バイデンの支持率は下落を続けている。パレスチナ人、アラブ系米
国人、そしてムスリムさらに多くの黒人と若い有権者たちは、大統領に対するかれ
らの支持を今取り下げようとしている。このひと月、民衆党支持者内部のバイデン
支持率は、丁度75%まで11%下落し、他方彼の全体支持率は37%だ。
80歳になるバイデンの弱さを見て、ミネソタ州選出の54歳になる下院議員のディ
ーン・フィリップスが、大統領選候補者になると自ら宣言した。彼は穏健派であり、
「われわれにはイスラエルを支援し続ける米国が必要だ。われわれはハマスを根絶
する必要がある。そしてわれわれは、原則をもって、善良な気質をもって、和平へ
の意図をもって交渉のテーブルに着くことができる指導部を引き上げるようパレス
チナ人を励ます必要がある」と語っているように、イスラエルに対する民主党の忠
誠を分かち合っている。
その間共和党は、麻痺が続いた数週間を経て、下院の新議長として最終的に党の
極右派からマイク・ジョンソンを選出した。その任務としての彼の最初の行動は、
イスラエル支援の決議案を提出することだった。そしてその決議は、412対10、
棄権6で採択された。共和党を極右政党に転形したドナルド・トランプは、ユダヤ
人共和党員集会で「私は米国を守るつもりだ。そして私は、今あなた方がわれわれ
の美しいイスラエルをを傷つけようとしているのを見ている未開人や残忍な者たち
やファシストから西側文明を守るだろう」と話した。
人の言うことを受け付けない米国の政治的な既成エリートにもかかわらず、街頭
で抗議に立ち上がっているわれわれは、イスラエルの戦争への米国の支持を止めよ
うと決意している。(2023年10月29日)
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イスラエル ネタニエフは思い上がりの対価を払わざるを得ないだろう
ミシェル・ワルショウスキー
50年前、イスラエル軍はエジプトとシリアの攻撃に驚かされ、数千人の兵士が犠
牲になった。この攻勢を変えるには数週間かかった。しかし1973年の戦争は、
今後ある種の敗北として歴史に残るだろう。
2023年10月7日、イスラエルは再び、ガザから出てきたハマスの戦闘員数千
人によって驚かされた。この戦闘員たちは、かれらの領域を囲むフェンスを打ち壊
し、イスラエルの領域に侵入、千人以上の死者を残した血にまみれた攻撃を行った。
このガザ人たちはまた、数百人の人質を拉致し、彼ら自身の領域に連れ帰ることも
できた。この人質はおそらく、将来の政治囚との交換に利用されるだろう。
上記ふたつのできごとの間にある共通要素には、古代ギリシャ語の名称がある。
それは思い上がりであり、すなわち、ありあまる力が、あるいはこれ見よがし力が
つくり出した向こう見ずだ。
1973年の少し前、モーシェ・ダヤン将軍は、「ノー・ウォー、ノー・ピース」
(ママ)を今後数百年押しつける手段をイスラエルは自らに備え済みだ、と誇った。
50年後、ベンジャミン・ネタニエフと彼の回りのゴロツキどもは、次のように確信
していた。つまり、200万人のガザ人は、むしろ原始的と言えるロケット弾を時
々発射するだけで、15年以上かれらに押しつけられた包囲を受け容れるだろう、と。
今回議性を払っているのは、特にいわゆる「ガザの外皮」と区分されている場所の
市民数千人だ。
しばしば繰り返し言われてきたのは次のことだ。つまり、ガザは、その下でイス
ラエルの侵略行為の炎が永久的に燃えている圧力鍋であり、ガザは残忍な包囲に絶
え続け、そこにエジプト当局が今も参加している、というものだ。その圧力鍋は遅
かれ早かれ爆発するだろう。「世界で最も優秀な情報機関」は(われわれは197
3年にすでに見たように!)、その到来をまったく感知しなかった。それらもまた
思い上がりのワナにとらえられていた。
思い上がりと腐敗。というのもネタニエフ政権は、政治的に何も見えていないこ
とに加えて、前例のない水準の腐敗をも特徴としているからだ。首相、彼の妻、そ
して彼のゴロツキ息子(ネタニエフの個人的な安全がこもった急な求めで、大西洋
の対岸での贅沢な亡命へと送られた)は、金銭と贅沢が大好きだ。かれらは、もち
ろん与えられる諸々のサービスと引き換えに、贈り物をかれらにシャワーのように
降り注ぐ百万長者たちに取り囲まれている。確固とした政治的支持を引き換えにし
た、宗教諸政党とそれらの諸機関に向けられた天文学的な予算については言うまで
もない。
そして崩壊。イスラエル人は先頃2回テレビでネタニエフを見て聴くことができ
た。彼は同じ人間ではないと。イスラエル政治でもっとも目立っていると見られた
男は、以前の自身の影、怯えた男だった。全体として十分な情報通の何人かのジャ
ーナリストは、もはやためらうことなく医学的用語を使って話している。
忘れないようにしよう。この首相は、3件の汚職スキャンダルで告発下にあり、
彼のはるか昔の前任者であるエフード・オルメルト(首相、財務相などを歴任、汚
職を理由に刑務所に送られた)と同じ運命に苦しむという実体的危険があるのだ。
彼の妻のサラとゴロツキからの圧力がもしなかったとすれば、ネタニエフには、軽
い刑と政治からの引退を引き換えに罪を認める、という検察との取引を受け容れる
用意ができていたように見える。
ネタニエフが完全に分かっていることは、現在の戦争が終わればすぐ、国家調査
委員会の設立が、現在の危機の前彼の汚職に反対して決起した大衆運動の主な要求
になるだろう、ということだ。この運動は消えていず、当分の間は、「ガザの外皮」
の避難民の世話に自らを転用している。というのも、そこでもまたネタニエフの国
家は欠けていて、避難を迫られた何万人という人びとを世話したのは市民社会だっ
たからだ。
ガザの市民の住民は今、イスラエルの植民地主義に敢えて公然と反抗したことで
途方もない犠牲を払い続けている。イスラエル軍がひと月の間犯し続けてきたこと
は今や、人道に反する罪の類型に入っている。イスラエル国家とその支配者は、
ジョー・バイデンからマクロンにいたるかれらの共犯者同様、国際刑事法廷に答え
なければならないだろう。
ガザの民衆の憤りがたとえ多くのイスラエル市民の(したがって無実の)犠牲者
を奪ったのだとしても、声高くまた明確に言われなければならないことは、かれら
は残忍な包囲によってこの過激な反動に追いやられた、こうして歴史の古い教訓を
確証している、ということだ。そしてその教訓とは、抑圧者の残忍さは、多くの場
合被抑圧者に影響を与え、そして次にはかれらを残忍にする、というものだ。これ
はまた、イスラエルの植民地主義的占領者が責められるべきもうひとつの罪だ。
(エルサレム、2023年11月1日)
▼筆者は、イスラエル人反シオニスト平和活動家でジャーナリスト。「オルタナテ
ィブ情報センター」を共同で創立した。
(「インターナショナルビューポイント」2023年11月3日)
https://internationalviewpoint.org/spip.php?article8301